普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。
BL話も入る可能性があります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
前回書いた話のパラレル。
Web版×SQ版の続きなのか、そうじゃないのか、分からないですけどね。
だって、捏造するのって楽しいし(笑)
Web版×SQ版の続きなのか、そうじゃないのか、分からないですけどね。
だって、捏造するのって楽しいし(笑)
ボクが牢に入ってからどれくらい経ったかな…。
ロスやクレアさんは、今も旅を続けているのかな…。
ボクが、牢に入っている事なんて知らないと思うけどね。
色々考えながら、牢の中でボーっとしてたら、牢の外に黒いものが見えた。
あれって…ゲート?
ルキちゃんかな?
今は、ご両親と一緒に魔界で過ごしているはずだけど…。
そんな事を思っていたら、ゲートから誰かが出てきた。
どこかで見た覚えのある人物だった。
「あ!」
「あー!」
ゲートから出てきたのは、あの時にも会った、もう一人のボクだった。
「な、なんで、また、ここに!??」
それはこっちの台詞だろう。
アバラを抑えてる。
今となっては、ボクはアバラに影響が出る事がないけど、向こうは違うんだな。
その後に、ゲート用スーツを着た人と、最後にルキちゃんが出てきた。
「また、アバラが痛いって言ってるんですか?」
「言ってるだけじゃなくて、本当に痛いんだよ!」
「仕方ないですね、治してあげますよ」
「ありがとう…」
アバラを治してもらった後、もう一人のボクが、ボクに話しかけてきた。
「所で、何で、また牢に入っているんですか?」
ゲート用スーツを着ていた人も、スーツを脱いだ。
やっぱり、ロスだった。
…今は、ロスの姿を見るのはきついかも。
どうしても、思い出してしまうから…。
「こっちの勇者さんも賞金首ですし、それで捕まったんじゃないですか?」
「でも…牢の様子を見ると、少し違うみたいだよ?」
「牢の中に、御札がいっぱい貼ってあるしね…」
「それで、どうしてこうなっているんですか?」
違う世界のロスが、ボクに話しかけてきた。
姿も声も一緒なのもあって、泣いたら駄目だと思っても、勝手に涙が溢れてくる。
「わわ! な、なんで、泣くの!?」
もう一人のボクが焦っていた。
それもそうだろう、自分と同じ顔をした相手が泣いているのだから。
「ご、ごめん、久しぶりに人と話したから…」
ボクは、そう言って誤魔化した。
「久しぶりって…どうして?」
「ボク、今はここから出られないから…」
「どうして、出れないの?」
落ち着いてきたら、涙が止まってきた。
「今のボクには、勇者の魔力と魔王の魔力が両方とも入っているんだよ」
「それは凄いですね」
「でも、魔王もいないこの世界だと、この力は邪魔にしかならないんだと思う」
「もしかして、牢の中に貼ってある御札って…」
「うん、ボクの力を封じ込める役割を持っているんだ」
「じゃあ…アルバさんは、ここから一生出られないの?」
「そこは分からないけど…ボクをどうするべきかって話はしているみたいだけど、進展はなさそうだね」
「同じボクなのに…何で…」
「あなたは、それでいいんですか?」
「…うん。 ボクが目標としていた事は達成出来たから」
「嘘だ!」
「え?」
「あなたがボクなら、絶対にいいなんて思わない!」
「この世界と、君の世界は別物だよ?」
「そうだけど、このままでいいはずがないよ!」
「それに関しては、同感ですね」
「私もやだ…」
「…ありがとう、でも、仕方ない事だから」
「それは、あなたが勝手に決めている事でしょ?」
「ここから出れば、世界に影響を与える可能性があるし…」
「あくまで可能性なら、出ても支障は無いという事でしょ」
「…けど…」
「はぁ…もう一人の勇者さん、少し下がっていてください」
「何をするの?」
「いいから、下がってください」
「わ、わかったよ」
ボクは言われたとおり、後ろの方に下がる。
下がったのを確認すると、違う世界のロスが、後ろからバットを抜いた。
何で、バットなんだろう?
それを持ったと思ったら、思いっきり振った。
振った先は、牢の鉄格子。
バットの方が折れると思ったけど、それは逆で、鉄格子の方が壊れた。
どんな力してんの!?
「こんなもんですかね」
「戦士って凄いよな…」
「そうだねー」
「こんなに音を立てたら!」
「さ、行きますよ」
「どこに!?」
「どこって…オレ達の世界ですよ」
「えー!」
「だって、この世界だと、勇者さんは必要とされてないんでしょ?」
「そうかもしれないけど、でも!」
「少しだけ離れてみるっていうのはどうかな?」
「もう一人のボクまで、何言っているの!?」
「ボク達が来れるなら、この世界の人が、ボク達の世界に来る事も出来ると思うんだよね」
「あ、代わりに、勇者さんを置いていきましょうか!」
「やだよ!」
「冗談ですよ。 ルキ、ゲート開いておいてくれ」
「はーい」
それを聞いた、もう一人のルキちゃんがゲートを開いた。
「ちょ、ボクはここに!」
「つべこべ言わずに、さっさと入ってください!」
もう一人のロスは、ボクを担ぎ上げた。
「嘘だろ!?」
その時、牢に来るための階段から足音が聴こえてきた。
牢番とかが来たのかもしれない。
「ボクの事は放っておいていいから、早く逃げて!」
「何言っているんですか? 連れて行くっていったでしょ?」
「うん、暫くはボク達の世界で過ごすのが一番だと思うよ」
「帰りたくなったら、いつでも開いてあげるね」
「……」
そうこうしている内に、兵士の人達が到着した。
「お前ら、何者だ!」
「…何者って…正義の味方だろ?」
「無理やり連れて行こうとしているんだから、正義…なのかな?」
「勇者アルバが二人いるぞ!」
「勇者さん、覚悟を決めてください」
「まっ!」
ボクの意見なんて聞きもしない。
違う世界のロスは、担ぎ上げていたボクを、ゲートに放り込んだ。
「ほら、勇者さんもすぐに入ってください」
「う、うん」
勇者さんが入るのを見届けた後、こっちの世界の兵士に話しかけた。
「こっちの世界の、勇者アルバは預かった。お前らは必要としてないんだから、いいだろ?」
それだけ言うと、オレもゲートの中に入り込む。
「こんな所に、閉じ込めるなんて酷いよ…」
最後にルキが飛び込んだ。
その後、ゲートは閉じられた。
鉄格子が壊された牢の中には誰もいない。
ロスやクレアさんは、今も旅を続けているのかな…。
ボクが、牢に入っている事なんて知らないと思うけどね。
色々考えながら、牢の中でボーっとしてたら、牢の外に黒いものが見えた。
あれって…ゲート?
ルキちゃんかな?
今は、ご両親と一緒に魔界で過ごしているはずだけど…。
そんな事を思っていたら、ゲートから誰かが出てきた。
どこかで見た覚えのある人物だった。
「あ!」
「あー!」
ゲートから出てきたのは、あの時にも会った、もう一人のボクだった。
「な、なんで、また、ここに!??」
それはこっちの台詞だろう。
アバラを抑えてる。
今となっては、ボクはアバラに影響が出る事がないけど、向こうは違うんだな。
その後に、ゲート用スーツを着た人と、最後にルキちゃんが出てきた。
「また、アバラが痛いって言ってるんですか?」
「言ってるだけじゃなくて、本当に痛いんだよ!」
「仕方ないですね、治してあげますよ」
「ありがとう…」
アバラを治してもらった後、もう一人のボクが、ボクに話しかけてきた。
「所で、何で、また牢に入っているんですか?」
ゲート用スーツを着ていた人も、スーツを脱いだ。
やっぱり、ロスだった。
…今は、ロスの姿を見るのはきついかも。
どうしても、思い出してしまうから…。
「こっちの勇者さんも賞金首ですし、それで捕まったんじゃないですか?」
「でも…牢の様子を見ると、少し違うみたいだよ?」
「牢の中に、御札がいっぱい貼ってあるしね…」
「それで、どうしてこうなっているんですか?」
違う世界のロスが、ボクに話しかけてきた。
姿も声も一緒なのもあって、泣いたら駄目だと思っても、勝手に涙が溢れてくる。
「わわ! な、なんで、泣くの!?」
もう一人のボクが焦っていた。
それもそうだろう、自分と同じ顔をした相手が泣いているのだから。
「ご、ごめん、久しぶりに人と話したから…」
ボクは、そう言って誤魔化した。
「久しぶりって…どうして?」
「ボク、今はここから出られないから…」
「どうして、出れないの?」
落ち着いてきたら、涙が止まってきた。
「今のボクには、勇者の魔力と魔王の魔力が両方とも入っているんだよ」
「それは凄いですね」
「でも、魔王もいないこの世界だと、この力は邪魔にしかならないんだと思う」
「もしかして、牢の中に貼ってある御札って…」
「うん、ボクの力を封じ込める役割を持っているんだ」
「じゃあ…アルバさんは、ここから一生出られないの?」
「そこは分からないけど…ボクをどうするべきかって話はしているみたいだけど、進展はなさそうだね」
「同じボクなのに…何で…」
「あなたは、それでいいんですか?」
「…うん。 ボクが目標としていた事は達成出来たから」
「嘘だ!」
「え?」
「あなたがボクなら、絶対にいいなんて思わない!」
「この世界と、君の世界は別物だよ?」
「そうだけど、このままでいいはずがないよ!」
「それに関しては、同感ですね」
「私もやだ…」
「…ありがとう、でも、仕方ない事だから」
「それは、あなたが勝手に決めている事でしょ?」
「ここから出れば、世界に影響を与える可能性があるし…」
「あくまで可能性なら、出ても支障は無いという事でしょ」
「…けど…」
「はぁ…もう一人の勇者さん、少し下がっていてください」
「何をするの?」
「いいから、下がってください」
「わ、わかったよ」
ボクは言われたとおり、後ろの方に下がる。
下がったのを確認すると、違う世界のロスが、後ろからバットを抜いた。
何で、バットなんだろう?
それを持ったと思ったら、思いっきり振った。
振った先は、牢の鉄格子。
バットの方が折れると思ったけど、それは逆で、鉄格子の方が壊れた。
どんな力してんの!?
「こんなもんですかね」
「戦士って凄いよな…」
「そうだねー」
「こんなに音を立てたら!」
「さ、行きますよ」
「どこに!?」
「どこって…オレ達の世界ですよ」
「えー!」
「だって、この世界だと、勇者さんは必要とされてないんでしょ?」
「そうかもしれないけど、でも!」
「少しだけ離れてみるっていうのはどうかな?」
「もう一人のボクまで、何言っているの!?」
「ボク達が来れるなら、この世界の人が、ボク達の世界に来る事も出来ると思うんだよね」
「あ、代わりに、勇者さんを置いていきましょうか!」
「やだよ!」
「冗談ですよ。 ルキ、ゲート開いておいてくれ」
「はーい」
それを聞いた、もう一人のルキちゃんがゲートを開いた。
「ちょ、ボクはここに!」
「つべこべ言わずに、さっさと入ってください!」
もう一人のロスは、ボクを担ぎ上げた。
「嘘だろ!?」
その時、牢に来るための階段から足音が聴こえてきた。
牢番とかが来たのかもしれない。
「ボクの事は放っておいていいから、早く逃げて!」
「何言っているんですか? 連れて行くっていったでしょ?」
「うん、暫くはボク達の世界で過ごすのが一番だと思うよ」
「帰りたくなったら、いつでも開いてあげるね」
「……」
そうこうしている内に、兵士の人達が到着した。
「お前ら、何者だ!」
「…何者って…正義の味方だろ?」
「無理やり連れて行こうとしているんだから、正義…なのかな?」
「勇者アルバが二人いるぞ!」
「勇者さん、覚悟を決めてください」
「まっ!」
ボクの意見なんて聞きもしない。
違う世界のロスは、担ぎ上げていたボクを、ゲートに放り込んだ。
「ほら、勇者さんもすぐに入ってください」
「う、うん」
勇者さんが入るのを見届けた後、こっちの世界の兵士に話しかけた。
「こっちの世界の、勇者アルバは預かった。お前らは必要としてないんだから、いいだろ?」
それだけ言うと、オレもゲートの中に入り込む。
「こんな所に、閉じ込めるなんて酷いよ…」
最後にルキが飛び込んだ。
その後、ゲートは閉じられた。
鉄格子が壊された牢の中には誰もいない。
PR
この記事にコメントする