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ロスアル無限の可能性で、クレアシオン×SQアルバというが出たんですよ。
それで、クレアシオンさんに、SQの世界に飛んでもらおうと思います。
というか、思いついただけなんですけどね。
毎日試してはいるんですが、ネタとして思いついたのが、これでした。
どちらかと言うと、×よりは+かなという感じですが。

SQアルバさんは、10歳設定だと思ってください。
そして、アルバさんのお母さんが強いです(笑)
もう一つ、アルバさんの家の近くに、森がある設定にもなってます。
物凄い捏造ですよー。
それを踏まえたうえで、読んでくださいね~。
これは、ブログ限定になりますね。
そして、纏めに移動される話かもしれません。
多分。
【暖かい家族】


「お兄ちゃん、大丈夫?」

オレが寝ていると、近くから子供の声が聴こえてきた。
その声は、心配そうな声だった。
ただ、寝ているだけなんだが…。
まて、子供…? 何で、子供が居るんだ?
子供が一人で出歩けるような場所でもなければ、近くに人里もなかったはず。
オレは目を開けると、その子供に声をかけた。

「お前は、誰だ?」

オレが声をかけると、その子供が怯えた表情を見せた。
怖がらせるつもりはなかったんだが…。
結果的にはそうなったらしい。

「え、と、ボク、お兄ちゃんが倒れてたから…」

「寝ていただけだ」

「そうだったの?」

「ああ」

「寝ているところを起こしちゃったの?」

「そうなるな」

「お兄ちゃん、ごめんね…」

「気にしなくていい」

最初は怯えていたのに、今は普通の表情している。
もう怖くは無いんだろうか?

「お兄ちゃん、旅人さんなの?」

「そうだな」

「何で、旅をしているの?」

「…それは…お前には関係の無い事だ」

「そうなんだ、分かった、もう聞かない」

「悪いな」

いつまでも、この子供と話をしてても仕方ない。
オレは、先に進まないといけないのだから。

「オレは、もう行くぞ。 お前も、早く家に帰れ」

「心配してくれるの?」

「子供が一人でいる場所でもないだろ」

「? ここ、ボクの家の近くの森だよ?」

「なに?」

この子供は、何を言っているんだ?
オレが休んだ時は、近くに家なんて無かったはずだ。
そう言われて、初めて、周りを見渡した。
オレが最初に休んだ時と雰囲気が違う。
こんなに穏やかな森じゃなかったはずだ。

「お兄ちゃん?」

「…一つ聞きたい事があるんだが、聞いてもいいか?」

「何?」

「この森には、魔物は出ないのか?」

「魔物? モンスターの事?」

「モンスター?」

「うん、昔はモンスターが居たって聞いてるけど、今は居ないよ」

「居ない…?」

「確か、1000年前に勇者クレアシオンが魔王を封印して、平和になったんだよ」

「な!?」

奴が封印されてるだと?
オレが封印した事になっている。
どういうことだ?
それが本当なら、ここは、未来の世界なのか?

「お兄ちゃん、顔色悪くなったけど、本当に大丈夫?」

「あ、ああ、大丈夫だ」

とにかく、他の場所を見てみないと。
オレは、すぐにこの場を離れようとした時、女の声が聴こえた。

「アルたん、何処に居るのー」

「あ、お母さんの声だ、こっちだよ!」

その声は、この子供の母親らしい。
家の近くだと言っていたから、迎えに来たんだろう。

「迎えが来たみたいだな。 オレは、そろそろ行くぞ」

「お兄ちゃん、これから何処に行くの?」

「何処だろうな…」

この世界は、オレの居た所じゃないみたいだからな。
信じたくは無いが、何かの拍子で迷い込んだのかもしれない。

「アルたん、こんな所に居たのね」

「お母さん。 あのね、このお兄ちゃんが倒れてたの」

「あら?」

「倒れていたんじゃなくて、寝ていたんだ」

「でも、目の隈とか酷いわよ? あんまり眠れてないんじゃない?」

「それは…」

あんまり深く眠れてないのは事実だ。
心休まる日が無かったのもあるんだろう。

「急ぐ旅でもないなら、家にいらっしゃいな」

「いや、急ぎ旅なので…」

「あら、そうなの? そうだとしても、そんな顔をした子を放っておくなんて出来ないわ」

「本当に、いいんで」

「遠慮しなくていいわよ」

「遠慮してないです」

「困った子ね」

オレが悪いみたいになってるのは何でだ?
この人と話をしていると、調子が狂う。

「仕方ないわね、実力行使といきましょう」

「お母さん、どうするの?」

「こうするのよ」

「なっ!」

そう言ったのと同時に、オレの意識もなくなった。
目を覚ました時には、知らない部屋のベッドの上だった。
多分、ここが、この親子の家なんだろう。
というより、オレは何で意識を無くしたんだ?
全く記憶に無い。

「お兄ちゃん、目が覚めた?」

「覚めたが…何でオレはここに居るんだ?」

「お母さんが連れてきたからだよ?」

「どうやってだ?」

「担いでた」

「オレを?」

「うん」

「お前の母親は、何をやっている人なんだ?」

「知らない」

「…そうか」

謎の人物なのは分かった。

「お兄ちゃん、ご飯食べていくでしょ?」

「いや、オレはいい」

「でも、お母さん、お兄ちゃんの分も作ってるよ?」

「オレの分も?」

「うん、そろそろ起きるだろうからって言ってたから、呼びに来たんだよ」

「そこまで把握しているのか!?」

「行こう、お兄ちゃん」

「行かないと駄目か?」

「お母さん、怒ると怖いよ?」

「そうだろうな…」

ベッドから出ると、子供の後についていく。

「お母さん、お兄ちゃん、連れてきたよ」

「良く、眠れたかしら?」

「おかげさまで」

「もう出来ているから、あなたは、その席に座ってね」

「いえ、オレは」

「座りなさい、ね」

「はい…」

なぜか、この人に逆らえない。

「お母さんのご飯、美味しいよ」

「そうだろうな」

それに関しては、見て分かる。
食卓の上に乗っているのは、どれも美味しそうなものばかりだ。
大人しく、言われた席に座る。

「いただきます」

そう言って、子供が食べ始めた。
こんな風に、食卓を囲んで食べるのは久しぶりだ。

「ほら、あなたも食べなさい」

「…いただきます」

オレも食べ始める。

「美味しいです…」

「良かったわ、いっぱい食べてね」

そう言って笑った。
物心付いた時には、もう母は居なかった。
今でも、母が居たら、あいつは道を踏み外さなかったのだろうか?

この家は、暖かすぎて、オレには不釣合いだ。
食べ終わったら出て行こう。
というより、食べないと出させてくれないだろう。
食べ終わって、食器を片付けを手伝っていると、母親の方から話しかけられた。

「あなた、お名前は?」

「すぐに出て行くオレの名前なんて、知らなくてもいいでしょう」

「お兄ちゃん、ボクの名前はアルバって言うんだ」

「いきなり何だ」

「人に名前を聞く時は、自分から名乗るんでしょ?」

「そうだったわね、えらいわ、アルたん」

これは、名前を言わないといけないフラグか?
クレアシオンで名乗るわけにはいかないだろうな。
この世界では、クレアシオンは1000年前の人物なのだから。

「オレは、シオンです」

「シオン君、いい名前ね」

「シオンお兄ちゃん、これから宜しくね」

「は?」

「お兄ちゃん、ボク達と一緒に暮らすんでしょ?」

「いつから、そんな話になった」

「だって、お母さんが…」

「行く場所ないのでしょう? なら、それが見つかるまでは、ここに居るといいわ」

「!?」

この人は、一体どこまで知っているんだ?
オレが、この世界の人間じゃないって知っているのか?
分からない。
ただ、この人の言うとおり、オレに行く場所はない。
奴の所に行きたくても、肝心の相手は封印されていて居ない。
魔物も居るわけじゃない。(この世界では、モンスターと言うらしいが)

「シオンお兄ちゃん…居るんだよね?」

「アルバだったか?」

「うん」

最初は怖がっていたくせに、今は、そんな素振りは見えない。
アルバに懐かれた理由が分からない。
ただ、こんな目でお願いされると困る。

「分かった、暫く世話になる」

「本当!」

「ああ」

「良かったわね、アルたん」

「うん!」

ここで断っても、出させてはもらえなさそうだしな。
アルバの母が、それを許さないだろう。
ここに居れば、いきなり戻る事もあるだろう。
その時は、また、殺伐とした生活になるだろう。
それなら、その間は、この平和の世界で過ごすのも悪くは無い。

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牧場物語、乙女ゲー、一般ゲームをメインに活動しています。
最初は、乙女ゲーだけだったんですが、ジャンルがどんどん増えました。

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