普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。
BL話も入る可能性があります。
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病み系を書くときは、ロスさんばかり書いていたんですけど、アルバさんの病みに挑戦してみた。
多分、ぐでぐでだと思う。
そして、話は全く変わって、DVD特典のアルバとロス編、最高でした!
二人が一緒に居るのは、運命ですね♪
唐突に始まって、唐突に終わる(笑)
多分、ぐでぐでだと思う。
そして、話は全く変わって、DVD特典のアルバとロス編、最高でした!
二人が一緒に居るのは、運命ですね♪
唐突に始まって、唐突に終わる(笑)
「勇…者…さん?」
オレの目に映っているのは、手を血で染めた勇者さんの姿。
そんな勇者さんの下に横たわっているのは、オレのよく知っている相手。
「…何…して…」
「…ロス?どうしたの?」
「どうしたのって、勇者さん、こそ、どうしたんですか?」
「え?ボク?邪魔な人間を殺してたんだよ」
「邪魔なって…そいつは!」
「邪魔だよ。ボクとロスの間に入ってくるんだから」
「あなたが何を言っているのか、正直分かりません」
「…そうだよね…ロスに分かるわけが無い…」
勇者さんの様子がおかしい。
何で、人を殺しておいてそんなに明るくいられるんだ?
気にはなったが、今はこの状況を何とかしないと。
「ブツブツ言ってないで、こいつを生き返らせてくださいよ」
「何で?」
「何でじゃないですよ。生き返らせてもらわないと困ります」
「ボクは困らないよ?」
「オレが困るんです」
「…そう…お前は困るんだ…」
それを言った後、勇者さんは黙ってしまった。
沈黙に耐え切れなくなって、オレが言葉を発しようとした瞬間、勇者さんは足元で横たわっていた相手をいきなり踏みつけた。
「ちょ、何してるんですか!」
オレは、勇者さんを止めようとした。
だが出来なかった。
今の勇者さんは、オレよりも力が上だからなのか、近づこうとするけれど、勇者さんがそれをさせてくれない。
魔力の使い方を教えたのはオレだとしても、いつの間にここまで。
「嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ、ロスに好かれてる奴は全員嫌いだ!!」
「勇者さん!」
嫌いと連呼しながら、何度も踏みつけていた。
足に魔力を纏わせているのか、勇者さんが踏みつけるたびに、肉片が飛び散っている。
「勇者さん、もう止めてください!」
「止めてやらない」
「っ…!」
オレが居ない間に何があったんだ?
こんな勇者さん、見たくない!
「いい加減に…しろ!」
「!!」
オレのその声に、勇者さんの動きが止まった。
やっと止まってくれた。
「何で…」
「勇者さん?」
「何で、何で、何で、何でボクだけを見てくれないんだよ!」
「さっきも言いましたが、意味が分かりませんよ」
「分からない…か…はは…どうしたら…ボクは…お前を独り占めできる…?」
「オレは、誰のものにもなりませんよ」
「………」
「それに、オレが好きな奴全員が嫌いなら、勇者さんは自分も嫌いになるんですか?」
「…ボクは、お前の好きな相手に入っているの?」
「入ってないと思っていたんですか?」
「……そうなんだ……ボクも……」
「そうですよ、だから「嘘だ!」
「嘘じゃないです」
「嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ!」
「勇者さん!?」
勇者さんは”嘘だ”という言葉を連呼すると、その場に座り込んだ。
血溜まりの中、勇者さんはずっと”嘘だ”と言い続けている。
そんな勇者さんに近づこうとした時、勇者さんが急に立った。
「…何で…そんな嘘を…つくの?」
「嘘なんてついてないです」
「なら、どうしてボクを…ボクを一人にするんだよ!僕は、お前以外いらないのに!」
「勇者さん、落ち着いてください!」
「ボクは、ボクは、ボクは!」
それだけを言うと、また勇者さんはその場に座り込んでしまった。
どうしたら、勇者さんを元に戻すにはどうしたら…。
「…はは…あはは…ボクは馬鹿だね…」
勇者さんは笑いながら立ち上がると、ふらふらとベッドの方に歩き始めた。
何をするのかと思って、様子を伺っていたら、ベッドサイドに置かれていた物を手に取った。
あれは、オレがあげた短剣。
何をするつもりだ?
「…最初から…こうすれば…よかったんだ…」
「勇者さん、何を!」
短剣を手に取ると、それをそのまま自分の首筋に持っていき、思いっきり切りつけた。
勇者さんの首筋からは大量の血が流れ、そのまま倒れこんだ。
「馬鹿な事を!」
倒れこんだ勇者さんに近づき、その身体を抱き起こす。
「今、止血を!」
「…ロスの…嘘つき…」
「喋らないでください!」
「ボクに…嘘をつく……ロ…スなんて…きら…いだ…」
「喋るな!」
よほど深く切ったらしい。
布で抑えただけでは止める事が出来ない。
こんな時、自分の魔力が戻っていれば!
「だ…から…おま…え…のだいじ…な…ひと…はいきかえ…らして…あげ…ない…」
「あなたは勘違いをしている。オレは!」
「……は…あはは…もう…どう…でも…」
「しっかりしろ、アルバ!」
勇者さんの身体がだんだんと冷たくなっていく。
おかしいだろ?何でこうなる?
誰か、夢だと言ってくれ!
「ゆう、しゃ、さん?」
何度声をかけても、勇者さんは答えてくれない。
止血していた布は真っ赤に染まっている。
勇者さんは動かない。
向こうの方には原型を留めていない人であったもの。
オレの腕の中には、さっきまで生きていた、オレの大切な人。
頼む、夢なら覚めてくれ…。
そんなオレの願いは、叶う事は無く、目を開けたオレの目に入るのは、冷たくなった勇者さんの身体だけだった…。
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