[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
あの二択にしようとした話。
結局、完結させました(笑)
ただ、ユリス視点なので…思いつけば、アギ視点も書いてみようかと思います。
名前の所は、好きな名前を付けてくださいと言う事で、”女主”にしてあります(笑)
___________________________
【選べるのは一人】
「今、お帰りですか?」
「はい! ユリス先輩もですか?」
「ええ、僕も今から帰るところなんですよ」
「そうなんですか」
「それで…あなたさえ良ければ、僕とかえ「今から帰るんですか?」
僕が、”帰りませんか”と言おうとした言葉は、別の人間に遮られた。
まるで、タイミングを見計らっていたかのように、いいタイミングで…。
「アギ君も、今帰り?」
「そうなんですよ」
「私とユリス先輩もなんですよ」
「それは奇遇ですね」
奇遇…とは思えなかったのは、僕だけでしょうか…。
「女主さんは、ユリス先輩と一緒に帰ったりとか?」
「え? そういう約束はしてないから…違うかな」
「そうなんですか、なら、僕と帰りません?」
「アギ君と一緒に?」
「はい」
「どうして?」
「あなたと帰りたいからです」
「え!?」
「駄目…ですか?」
「えっと…」
彼女は、少し考えているようだった。
このままだと、彼と一緒に帰ってしまうかもしれない。
「う「ちょ、ちょっと待ってください!」
彼女が返事をしようとしたと同時に、声を出した。
「ユリス先輩、ど、どうしたんですか?」
僕は、普段出さないよな声を出していた。
彼女は、少し驚いていたけれど、そんな事も言っていられない。
「すみません、声を荒げてしまって…。
ですが、僕も、あなたと一緒に帰りたいと思っていたんです」
「えぇ!?」
彼女は、僕の言葉を聞いて、困っているようだった。
彼にも誘われて、僕にも誘われたからだろう。
「ユリス先輩も…?」
「ええ」
悩んでいる彼女を見た後、アギ君の方を見る。
彼は、笑っていたけれど、目だけは笑っていなかった。
それは、彼女には絶対に見せる事のない顔。
「先に誘ったのは僕ですから、僕と一緒に帰りましょう?」
「誘うのは後になってしまいましたが、僕と一緒に帰ってくれませんか?」
「…三人で帰るのは…駄目…ですか?」
「僕は、女主さんと二人で帰りたいんです」
「僕もです」
お互い、一歩も譲らない。
彼女に関しては、絶対に。
それだけ、彼女が好きなのだから…。
___________________________
書いておいてなんですが、どっちも選ばないで、一人で帰るって言う選択肢もあるんですけどね。
彼女がそっちを選んだらどうするんだろうか(笑)
というか、女主の性格上、一人で帰るを選びそうですけどね。