普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。
BL話も入る可能性があります。
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今度は、また古い話です。
下に書いたペルソナ3よりも古い。
花村×主話になります。
ゴールデンじゃなく、初期の方です。
今回載せたのは、陽介コミュMAXになって、暫く経ってからって事でお願いします。
というより、誰が見るんだという感じですが(笑)
下に書いたペルソナ3よりも古い。
花村×主話になります。
ゴールデンじゃなく、初期の方です。
今回載せたのは、陽介コミュMAXになって、暫く経ってからって事でお願いします。
というより、誰が見るんだという感じですが(笑)
【気づいてしまった感情】
情けねぇ。
あいつの前で、あんなみっともない姿を見せるなんて。
確かに、あいつには俺の本音を見られているが、まさかここまで…。
小西先輩が死んだ悲しみを別のことに持っていこうとした。
商店街でのもう一人の俺。
あれは、俺の本音だった。
あいつ以外には見せられない、本当の俺の姿。
「はぁ…」
「…どうかしたのか?」
「何でもねぇよ」
「だが…」
「本当に何でもないから、大丈夫だって」
そんなに顔に出していただろうか。
いまだ、心配な顔を見せるこいつが居る。
これは、俺だけじゃなく、他の仲間にも見せる姿。
俺だけじゃない…。
って、それが普通だろう!
どうして、哀しくならなきゃいけない!
思案顔をしていたと思ったら、急に怒りだした俺を見て、余計に心配になったらしい。
「陽介…本当に大丈夫か?」
「へっ? あ、ああ、大丈夫だ」
「…本当か?」
「わりぃ、心配かけて…」
「それはいい、だが、今日は休んだ方がいいじゃないか?」
「そこまで酷くねぇって」
俺は、笑いながら言った。
まだ、納得の言ってない顔をしているが、これ以上聞いても無駄だと思ったらしい。
こういうところが…って…だから、なんだ!
「……おかしいだろ…俺」
「…何があったのか分からないが、困った事があるのなら言ってくれ」
”親友なんだろ”と俺に言うこいつ。
深く聞いてこようとしないのは助かる…が。
最初に、”親友”だと言ったのは俺だ。
なのに…なぜ…俺は、こいつのこの言葉を聞いて、落胆している?
”親友”じゃ…嫌だってこと…か?
まさか、俺が!!?
「……陽介!」
「わっ! な、なんだ、どうした!?」
「それは、俺の台詞だ」
「…はぁ…駄目だ…わるい、やっぱり帰るわ…」
「ふぅ…確かに、その方がよさそうだな…」
「…心配をしてくれて有難うよ」
「今のお前なら、俺だけじゃなくても、絶対に心配する」
「…かもな」
俺は、こいつを置いて、帰路につく。
認めたくねぇけど…いや、本当に…。
俺は、小西先輩が好きだったはずだよな?
何でだ!
「本当に…何でだろうな…」
俺の囁きは、風に乗って消えてった。
隠し続けよう。
そうじゃないと、俺達は”親友”じゃいられなくなる。
俺は、あいつに嫌われるのだけは嫌だ。
こんな感情を持ってしまったなんて知られたら嫌われる。
「…それだけは嫌なんだ…」
だから、絶対に隠し通す。
気づいてしまったこの感情を気づかれないように…。
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