忍者ブログ
普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。 BL話も入る可能性があります。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ロスさん視点も書こうかな…。

ちなみに、クレアシオンとレッドフォックスの話って、続きを読んでみたい人っているんだろうか?
最終的には、クレアシオン×レッドフォックスにしてみたいと考えてはいるんですけどね。
でも、+のままで終わらせておいた方がいいような気もする(笑)

どうするかは、後で考えよう。
さっき書いた、モデルロスさんと一般人アルバさんのロスさん視点を書く。
まずいな…。
歩きでも大丈夫だろうと思っていたんだが…。
立っていられない。
少し無理をしすぎたか…。
目立たないように、道の端の方に座り込む。
ちょっと休んでからにしようと、目を瞑って休んでいたら、声をかけられた。

「あの! 大丈夫ですか!?」

誰だ?
休みたいのに、勘弁してくれと思いながら、目を開けた。
その目に飛び込んできたのは、幼さの残る男だった。
気づいたら、その男の頬を殴っていた。

「痛い! え、何で、急に殴られたの!?」

「近くに、知らない相手の顔があったら殴るでしょ…」

本当に何で殴ったのか、自分でも分からない。
とっさに出た言葉がこれだった。
自分でもおかしい理由だと思う。

「いや、普通は殴らないと思うよ!」

オレでも、同じ事を思うだろう。

「…それで、オレに何か用ですか?」

「用って…座り込んでたから心配になって…」

見ず知らずの相手を心配するのか、この人は。
そうは思ったが、話をするよりも、休みたい方が強かった。
さっさと、行ってもらおう。

「…なら、大丈夫なんで行ってください」

「分かったよ…気をつけてね」

そう言って、オレの傍から離れていった。
去っていく後姿を見届けた後、オレは意識を失ったらしい。
気づいた時には、オレを気遣ってくれた相手の家に居たから。
知らない相手を心配するだけじゃなく、自分の家に連れてくるって、この人は頭が大丈夫なのか?
オレが発言した事に、反論しようとするけれど、最終的には黙ってしまった。
かといって、助けてもらったのは事実だ。
どんな形であれ、お礼は言っておこう。

「もういいです、一応、有難うございます」

オレが、そう言うと、ジーっとオレを見ている視線に気づいた。

「…何ですか?」

「いや、優しい人だなって思って」

「オレが?」

オレが優しい?
この人の目は大丈夫か?
最初に会った時、心配した相手に殴られてるのに、優しい?

「だって、見ず知らずのボクを心配してくれてるし」

その言葉を聞いて、また殴りたくなった。
というか、殴った。

「っだ! だから、何で殴るの!?」

「オレは優しくないんで」

「別に、悪い事じゃないよね!」

何で、こうも殴りたくなるんだ?
殴りたくなる顔をしているのか?
それはそれとして、何か目的があるんだろうか?
オレの顔くらいは知っているだろうし。
だから、聞いてみた。
返って来た答えは、オレの予想外の言葉だった。
それも知らずに助けたのか、この人は!
どれだけお人よしなんだ…。
目を離すと、余計な事に巻き込まれるんじゃないのか?
初めて会った奴なのに、心配になってもおかしくないだろう。
オレは、そんな事を思っているというのを顔に出さないように、居間にある椅子の方に移動した。
お人よしのこの人は、どこまで、知らない相手の要求にこたえてくれるのかを試したくなった。
だからこその言葉。

「それじゃ、何か、飲み物ください」

「急に何!?」

「オレを連れて来たのはあなたなんですから、それくらいしてくれるでしょ」

「それと、飲み物くださいの意味が分からないよ!」

「オレ、まだ体調が良くないんで」

「あ、そっか、紅茶でいいかな?」

…自分で言っておいてなんだが、出すのか…。
あの時に比べると、大分良くはなっている。
しかし、オレの発言とか行動を見れば、そこまで体調が悪くないと気づくだろう。
知らない相手の言葉を、簡単に信じるなよ。

その後、紅茶と一緒にパウンドケーキも出された。
まあ、これは自分で食べるためのものなのだろう。
皿の上のケーキを一つ貰って食べる。

「!」

美味しい!
驚いたな…。

「これ、美味しいですね。 どこで、買ったんですか?」

場所を聞いたら、さっそく買ってこようと思っていた。
買える物じゃなかったけれど。

「それは、ボクが作ったんだよ」

手作り!?

「何故、手作り?」

「そっちの方が安上がりだから」

あんまりお金を使わないで過ごしているってわけか。
お人よしで、真面目か…。
気づいたら、皿に乗っていたケーキを全て食べてしまった。
よく食べれたな…。

「全部食べちゃったの!?」

「ご馳走様でした」

「ああー…」

「全部食べたからって、文句は言わないでくださいよ」

「言わないけど、体調の方は大丈夫なの?」

…言わないのか。
どれだけ、許容範囲が広いんだ?
しかも、オレの身体の方を心配しているし。

「良くなりましたよ、これなら、仕事に行けるでしょ」

「それなら、良かった」

仕事の時間まで、まだある。
しかし、もう少しここで、彼と話していたい。

「けど、面倒になったんで、このまま休もうかと思い始めています」

「いや、駄目だろう!?」

「オレが居なくても、何とかなりますって」

「ならない、ならないから!」

「我侭ですね」

「ボクが!?」

どうするか…。
もう少し話していたい。
しかし、この真面目な人は、それを許さないだろう。
どうしたら、まだ話していられる?
オレの言葉に、ぽんぽんとツッコミを入れてくれて、オレの我侭にも答えてくれる。
今まで、そんな相手はいなかった。
…そういえば、マネージャーが辞めたままだった。
この人を、マネージャーにしてしまえば、オレの目に届く範囲における。
そうしてしまおう。

「…仕方ないから、行きますよ」

「その方がいいよ」

「あなたにも、着いてきてもらいますし」

「…は?」

まさか、自分まで行く事になるとは思ってなかっただろう。
誰だって思わない。
自分は関係ないと思っていたからだ。

「オレは、完全に体調が良くなったわけじゃないんで、仕事場に辿り着けなかったらどうするんですか?」

「そっか…そうだよね…」

少しは疑え。
駄目だ、やっぱり、この人は傍においておかないと。

「それに、オレを助けるくらいですから、暇なんでしょ?」

「確かに、今日は暇だけど…」

「じゃ、決まりですね」

この人を伴って、家の外に出る。
オレは、携帯を取り出すと、事務所に電話をかけた。

「お前、今どこにいるんだ?」

「ああ、場所は…」

場所を伝えると、迎えに来てほしいことを伝えた。

「珍しいな、どうした?」

「途中で倒れた」

「大丈夫なのか?」

「一応な」

「分かった、今から迎えに行く」

「悪いな」

「気にするな」

これで、いいだろう。

「車で迎えに来てもらうんで、少し待っててください」

「…ボク、いらないよね?」

「必要ですよ」

「いやいや、車があるなら、いらないよ!」

「いいから、大人しく待っていてください」

何一つ間違った事は言っていない、この人のお腹を殴る。
軽くだから、大丈夫だろう。
駄目だ、この人を前にすると、苛めたくなる。

「だ、だから、何で、殴るの!」

「気にしないでください」

「気にするわ!」

「そんなに強くはやってませんよ」

「そういう問題じゃないよね!?」

この人と話をするのは楽しい。
安心感がある。
だから、逃がすわけにはいかない。
オレに関わったのは、あなたが先なんですよ?
だから、諦めてくださいね。




拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
           
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
リンク

忍者アド


フリーエリア


最新コメント
[12/25 FAN]
[12/17 流泉]
[02/28 FAN]
[02/28 ひろこ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
FAN
HP:
性別:
女性
自己紹介:
牧場物語、乙女ゲー、一般ゲームをメインに活動しています。
最初は、乙女ゲーだけだったんですが、ジャンルがどんどん増えました。

好きなカップリングは、王道だったり、マイナーだったりとバラバラだったりします。(ほぼ、主人公至上主義)
バーコード
ブログ内検索
最古記事
お天気情報
Copyright ©  -- 色々な日記 --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Material by White Board

忍者ブログ  /  [PR]