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普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。 BL話も入る可能性があります。
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レッドフォックスとクレアシオンの話に挑戦してみようかな。
何か、ちょっと書いてみたいと思ってしまった。
ありえないからこそ、書いてみたくなるというか(笑)
多分、クレアシオン+レッドフォックスになると思います。
普通に考えて、無表情シオンさんと相対して、どうなるか想像つかないんですよね。
絶対に、敬語なんて使わなそうですし(笑)

でも、挑戦してみる。
「そこで倒れてる奴、オレの声が聴こえてるか?」

誰かの声が聴こえる。
どこかで聴いた事がある気がする。

「おい!」

呼ばれているのは分かっているけれど、目が開けられない。
起きようと思っても、身体が思うように動かない。
そうだ、ボクはあの時ミスって…。

「アルバさん、危ない!」

「!? しまっ!」

モンスターの爪を避けようとしたけれど、間に合わず、まとにくらってしまった。

「ぐっ、っ…」

すぐに体勢を立て直そうとした瞬間、後ろに足場が無かった。

「う、そだろ!??」

「アルバさん!」

ボクは、そのまま崖の下に落ちていった。
そして、今に至る。
だから、目が開けれないのか…。
このまま死ぬんだろうか?
自分で決めた目的も達成できないまま?
そんなのは嫌だと思っても、身体がいう事を聞いてくれない。
そんな時、痛みを感じていた身体が楽になってきた。
何で?
痛みが完全になくなったと思ったら、変わりに頭の方に痛みが来た。

「いい加減、起きろ」

どうやら、この声の主に蹴られたらしい。

「何するんだよ!」

ボクは、痛む頭を抑えながら、起き上がると、声の主に向かって文句を言った。

「助けてもらった相手に対しての言葉か、それ?」

「助けてって…身体の痛みは楽になったけど…」

「それなら、オレは行くぞ」

「待って!」

「なんだ?」

「助けてくれて有難う!」

頭を蹴られた事に対しては、もっとやり方があったと思うけど、助けてもらったのは事実だ。
ちゃんと、お礼は言わないと。

「オレの目の前で死なれても困るからな」

「優しいんだね」

「オレが? はっ、目が悪いんじゃないのか」

「でも、放っておけなかったんだよね? なら、やっぱり優しいよ」

「お前…変な奴って言われる事ないか?」

「ないよ! 多分…」

ボクは、はっきりないとは言い切れなかった。
確か、ロスにも言われた事があったからだ。

「まあ、いい、オレは行くぞ」

「その前に、ここから崖の上に戻りたいんだけど、どこから行けばいいのか教えてもらえませんか?」

「崖? この森の上に崖なんて無いぞ」

「え? そんな…だって…ボク…その崖から落ちて…」

「頭でも打ったんじゃないのか?」

「それは無いと思うけど…」

ルキちゃん、一人にしているけど大丈夫かな…。
いざとなったら、ゲートで移動出来るとは思うけど。

「とにかく、ボクは探してみます。 本当に、有難うございました」

そう言って、崖の上に戻るために道を探そうとしたら、回復してくれた相手が、被っていたフードを脱いだ。
その顔は…ボクが助け出そうと必死になっている人。
でも、ボクの知っているロスとは違う、暗く沈んだ瞳。
こんな瞳をした人は知らない。
だけど、その顔は紛れもなく、ロスだった。
ボクは、あんまり信じたくない事が、頭をよぎった。
今、ボクがいるここは…過去なのではないかと…。
そんな事はないと思いたくて、ボクは、この人の名前を聞いた。

「す、みません、お名前を聞いても、いいですか?」

「…クレアシオン」

どうしよう…予想が当たってしまった。
どうしたらいい。
ボクは、どうやって戻れる?

「お前は?」

「え?」

「人に名前を聞いておいて、自分は名乗らないのか?」

名前…ボクの名前を言ったら駄目だよね?
それなら…。

「ボクは、レッドフォックスって事にしておいてよ」

「意味が分からないんだが?」

「あ、えーと、実はボク、未来から来たんだ」

「…やっぱり、頭を打ったせいじゃないのか? 言葉がおかしくなってるぞ」

「嘘じゃないよ! 正直、ボクだって混乱してて…どうしたら帰れるのか分からなくて…」

「それで?」

「だからこそ、本当の名前を言うわけにはいかないんだ」

ボクは、それだけは知られちゃいけないと思った。
このロスは、ボクを知らない。
勇者クレアシオンと呼ばれている時だから。

「…分かった、レッドフォックスだな」

「! あ、ありがとう!」

もっと深く聞かれるかと思ったけど、そうでもなかった。
もしかしたら、人にそんなに興味が無いのかもしれない。
ボクの知っているロスからは、想像がつかないけど…。

「で、未来から来たとして、どうするんだ?」

「どうしよう? どこかで、もう一度崖から落ちるとかしたら、戻れるかな?」

「確証がなければ、今度は死ぬだけだろ」

「う…やっぱり…そうだよね…」

本当にどうしよう…。
旅をしながら、帰る方法を探すしかないよね。

「帰る方法を探しながら、旅をするよ。 急いでいるのに、引き止めてすみませんでした」

今度こそ、彼の前から消えようとしている時、向こうから話かけてきた。

「弱いくせに、一人で旅なんて出来るのか?」

「昔に比べたら、弱くは無いよ!」

「大怪我をして倒れている時点で、信用性に欠けるな」

「それは…」

否定できない。
油断していたのも事実だ。

「面倒だが、お前が帰れるまで付き合ってやる」

「いいの?」

「一度助けた命が、どこかで野垂れ死にするのは御免だからな」

「…それじゃあ、お願いします」

本当にいいのか分からないけど、彼の言葉に甘えよう。
気をつけないといけないのは、名前を間違えない事だね。
だから、事前に呼び方を聞いておこう。

「クレアシオンさんでいいですか?」

「クレアシオンでいい」

「分かりました」

「敬語も要らない」

「だけど…」

「オレが要らないって言っているんだ」

うわ!
目が怖い。

「わ、分かった!」

「それでいい、じゃあ、さっさと行くぞ」

「うん!」

アクシデントがあったとはいえ、クレアシオンと旅って凄い事だよね?
彼と旅をしながら、帰る方法を見つけて、そして、必ずロスを助け出そう。
願わくば、今、目の前にいるこの人にも笑ってもらいたい。
そう願うのは悪い事じゃないよね?
旅をしている間に、笑った顔が見れるといいな。

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牧場物語、乙女ゲー、一般ゲームをメインに活動しています。
最初は、乙女ゲーだけだったんですが、ジャンルがどんどん増えました。

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