普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。
BL話も入る可能性があります。
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自爆した。
書かないといいましたけど、挑戦してみる。
挑戦してこそですよね!
下手だけど。
書かないといいましたけど、挑戦してみる。
挑戦してこそですよね!
下手だけど。
オレがクレアシオンとして旅をしている時は、ただ孤独だった。
旅の仲間もいない、たった一人だけの旅。
オレの中にあったのは、クレアを助ける事だけで、世界の平和なんてどうでも良かった。
初代ルキメデスを封印した時も、オレ自身が封印の鍵になった時も。
旅をしている時に、言い寄ってくる女もいたが、全く興味が出なかった。
そんな事を考える余裕も無かったのかもしれない。
何故、封印が解かれて、オレが今動けているのかは分からない。
分からないが、オレは今、一人じゃない…。
「勇者さん、いつまでそんな雑魚相手に手間取っているんです?」
「ボクだって頑張ってるよ!」
「身になってなければ意味ないと思いますよ」
「分かってるよ!」
オレが、一緒に旅をしているのは、勇者候補と呼ばれる一人の少年。
オレには子供が居ないから、子孫なんてものがいるはずがない。
面白そうだったから、王宮戦士という肩書きを借りて、このひ弱な勇者さんと旅をしている。
勇者さんと旅をするのは楽しいと思っている。
いつまで、この旅を続けられるのかは分からないが、願わくば、このまま続けばいいとさえ思った。
クレアを助けたいという気持ちは変わってない。
変わってはいないが、勇者さんとずっと旅をしていたいという気持ちも生まれている。
いつの間にか、オレの中で勇者さんの存在がどんどん大きくなっていった。
「今日は、野宿ですね」
「ボクのせいだよね?」
「分かっているじゃないですか」
「ううー…ごめん…」
「勇者さんは、近場から薪になりそうな物を拾ってきてください」
「戦士は?」
「辺りを見回ってきます」
「分かった」
特に異常はなさそうだ。
近場に出そうなモンスターは倒しておいた。
強くなってほしいと思っているのに、本人がいない所で倒していたら意味はないか…。
オレが見回りから帰ってくると、すでに焚き火の準備がされていた。
「勇者さんがやったんですか?」
「そうだよ?」
「火をつけられるようになったんですね!」
「何度も野宿していれば、慣れるよ!」
「それは良かった、次からは任せます」
「任せるの決定なの?」
「オレは、他にもやる事がありますからね」
「そういう事なら、任されるよ」
いい笑顔だ。
どうやら、任されたって事が嬉しいらしい。
今までの事を考えると、当然か。
本当に何も出来なかったからな。
よく、ここまでになったもんだと思う。
「後は、オレが見張りをしますから、勇者さん、先に寝てください」
「うん、交代の時間になったら起こしてよ」
「当然ですよ、ちゃんと起こします」
「そうだよね、じゃあ、先に寝るね、お休みー」
そう言って、寝息を立て始めた。
野宿に慣れていない時は、眠るまで時間がかかってたけれど、慣れてくるとそうでもないらしい。
規則的な寝息が聴こえてくる。
火の番をしながら考える。
自分が、勇者さんに対して感じている感情の意味を。
誰にも興味の無かったオレが、一人の相手にここまで執着している。
もし、離れる事になったらと考えた時、今のオレには無理だと思った。
オレ以外の誰かと一緒に旅をしている姿なんてものは見たくない。
寝ている勇者さんに近づくと、寝顔を観察する。
オレからしてみると、普通の少年だった。
昔のオレが過ごせなかった時間を過ごしている少年。
羨ましいと思った事はあるが、それだけだ。
オレには、二度と過ごせないものを持っている。
「勇者さん…アルバ…オレは…」
何を言うつもりなのか、自分でも分からない。
一つだけ言えるのは、オレは勇者さんが欲しいという事。
男相手にと言われるかもしれない。
それでも、好きになってしまったものは仕方ない。
オレの本能は、他の誰でもない、この人だけを求めている。
だけど、伝えるわけにはいかない。
伝えてしまえば、今の関係が崩れるだろう。
それに、オレは、いつか消えてしまうかもしれない。
それなら、この想いを隠したままでいる方がいい。
寝ている勇者さんの唇に、自分の唇を重ねる。
「んっ…」
一瞬だけ身じろぎをしたけれど、起きなかったらしい。
勇者さんから離れると、元居た位置に戻る。
「いい夢を…勇者さん」
いつか離れる時が来るまで、オレは、あなたの傍にいますから。
あなたも、オレの傍にいてくださいよ、アルバ。
旅の仲間もいない、たった一人だけの旅。
オレの中にあったのは、クレアを助ける事だけで、世界の平和なんてどうでも良かった。
初代ルキメデスを封印した時も、オレ自身が封印の鍵になった時も。
旅をしている時に、言い寄ってくる女もいたが、全く興味が出なかった。
そんな事を考える余裕も無かったのかもしれない。
何故、封印が解かれて、オレが今動けているのかは分からない。
分からないが、オレは今、一人じゃない…。
「勇者さん、いつまでそんな雑魚相手に手間取っているんです?」
「ボクだって頑張ってるよ!」
「身になってなければ意味ないと思いますよ」
「分かってるよ!」
オレが、一緒に旅をしているのは、勇者候補と呼ばれる一人の少年。
オレには子供が居ないから、子孫なんてものがいるはずがない。
面白そうだったから、王宮戦士という肩書きを借りて、このひ弱な勇者さんと旅をしている。
勇者さんと旅をするのは楽しいと思っている。
いつまで、この旅を続けられるのかは分からないが、願わくば、このまま続けばいいとさえ思った。
クレアを助けたいという気持ちは変わってない。
変わってはいないが、勇者さんとずっと旅をしていたいという気持ちも生まれている。
いつの間にか、オレの中で勇者さんの存在がどんどん大きくなっていった。
「今日は、野宿ですね」
「ボクのせいだよね?」
「分かっているじゃないですか」
「ううー…ごめん…」
「勇者さんは、近場から薪になりそうな物を拾ってきてください」
「戦士は?」
「辺りを見回ってきます」
「分かった」
特に異常はなさそうだ。
近場に出そうなモンスターは倒しておいた。
強くなってほしいと思っているのに、本人がいない所で倒していたら意味はないか…。
オレが見回りから帰ってくると、すでに焚き火の準備がされていた。
「勇者さんがやったんですか?」
「そうだよ?」
「火をつけられるようになったんですね!」
「何度も野宿していれば、慣れるよ!」
「それは良かった、次からは任せます」
「任せるの決定なの?」
「オレは、他にもやる事がありますからね」
「そういう事なら、任されるよ」
いい笑顔だ。
どうやら、任されたって事が嬉しいらしい。
今までの事を考えると、当然か。
本当に何も出来なかったからな。
よく、ここまでになったもんだと思う。
「後は、オレが見張りをしますから、勇者さん、先に寝てください」
「うん、交代の時間になったら起こしてよ」
「当然ですよ、ちゃんと起こします」
「そうだよね、じゃあ、先に寝るね、お休みー」
そう言って、寝息を立て始めた。
野宿に慣れていない時は、眠るまで時間がかかってたけれど、慣れてくるとそうでもないらしい。
規則的な寝息が聴こえてくる。
火の番をしながら考える。
自分が、勇者さんに対して感じている感情の意味を。
誰にも興味の無かったオレが、一人の相手にここまで執着している。
もし、離れる事になったらと考えた時、今のオレには無理だと思った。
オレ以外の誰かと一緒に旅をしている姿なんてものは見たくない。
寝ている勇者さんに近づくと、寝顔を観察する。
オレからしてみると、普通の少年だった。
昔のオレが過ごせなかった時間を過ごしている少年。
羨ましいと思った事はあるが、それだけだ。
オレには、二度と過ごせないものを持っている。
「勇者さん…アルバ…オレは…」
何を言うつもりなのか、自分でも分からない。
一つだけ言えるのは、オレは勇者さんが欲しいという事。
男相手にと言われるかもしれない。
それでも、好きになってしまったものは仕方ない。
オレの本能は、他の誰でもない、この人だけを求めている。
だけど、伝えるわけにはいかない。
伝えてしまえば、今の関係が崩れるだろう。
それに、オレは、いつか消えてしまうかもしれない。
それなら、この想いを隠したままでいる方がいい。
寝ている勇者さんの唇に、自分の唇を重ねる。
「んっ…」
一瞬だけ身じろぎをしたけれど、起きなかったらしい。
勇者さんから離れると、元居た位置に戻る。
「いい夢を…勇者さん」
いつか離れる時が来るまで、オレは、あなたの傍にいますから。
あなたも、オレの傍にいてくださいよ、アルバ。
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