普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。
BL話も入る可能性があります。
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続きを書いてしまいましたが、これで終わります。
悪魔なアルバさんと人間ロスさんの続きは、もう少し待ってもらいたい。
何となく、思いついたのは書いておかないとと思って(笑)
それが、下の話なんですけどね。
ブログ限定で頑張ってみるつもり。
その前に、パロ話を頑張るよ。
悪魔なアルバさんと人間ロスさんの続きは、もう少し待ってもらいたい。
何となく、思いついたのは書いておかないとと思って(笑)
それが、下の話なんですけどね。
ブログ限定で頑張ってみるつもり。
その前に、パロ話を頑張るよ。
「??」
何でオレは、ベッドに寝ているんだ?
確か、ルキと一緒に朝飯を食べていたはず…。
その後の記憶が曖昧というか、全く覚えてない。
隣を見ると、勇者さんが寝ていた。
起こして聞いてみるか。
「…勇者さん、起きてください」
「んっ…なんだよ…」
「寝ている所悪いんですけど、聞きたい事があるんです」
「…聞きたい事って…?」
まだ寝ぼけてるな。
普段ならまだ寝ているから仕方ない。
「オレ、ルキと朝飯を食べた後の記憶が全く無いんですけど、何で寝ていたんですか?」
「………!」
勇者さんが一気に覚醒した。
「せ、戦士、体調に異常とかない?」
「は? 別に異常はありませんが?」
「本当に?」
「ありませんよ」
「…何も覚えてないの?」
「だから、覚えてないと言っているでしょう。 その耳は、何を聞いていたんですか?」
勇者さんの耳を思いっきり引っ張る。
「いったた、痛いから引っ張らないで!」
「勇者さんが変な事を聞くからでしょう」
耳を引っ張るのを止めてやると、少し涙目になっていた。
この人を泣かせるのは、本当に楽しい。
「覚えてないならいいんだ…」
「その言い方だと、逆に気になります」
「え、いや、だって…」
何でそんなに言い難そうにしている。
「勇者さん、何か知ってるならちゃんと話してください」
「ううっ…」
”どう言えばいいんだよ”と呟いていた。
だから、何があったんだ。
このままだと埒があかないな。
どうしたものかと思った時、部屋のドアが開いた。
「アルバさん、ロスさん、おはよう!」
「ルキちゃん!」
「おはよう、ルキ」
丁度いい、ルキに聞くか。
勇者さんに聞いても、ちゃんとした答えが返ってきそうにない。
「あ、ちゃんといつものロスさんだね」
「どういう意味だ?」
「覚えてないの?」
「覚えてないから、何があったのかを勇者さんに聞いていたんだ」
ルキまでおかしな事を聞く。
「…アルバさんに聞いたの?」
「一番近くにいたのは勇者さんだからな」
「…ふーん、アルバさんに聞いたんだ」
「なんだか、含みがありそうな言い方だな」
「アルバさんが言えるわけないもん」
「何でだ?」
「えー、私の口からも言えないよ」
「何か知ってるなら、さっさと言ってくれ」
「どうする、アルバさん?」
「ボクに振らないでよ!」
「…どっちでもいいから、早く言え」
オレが覚えてない事を聞いているだけなのに、どっちもちゃんとした事を言わない。
語気が荒くなっても仕方ないだろ。
「!!」
「本当に言ってもいいの?」
「構わない」
「ロスさん、後悔するかもよ?」
「そんな風に隠されるよりマシだ」
「…なら、はっきり言うね」
「ああ」
「ロスさん、アルバさんに思いっきり抱きつきながら、告白したんだよ」
「…悪い、もう一回言ってくれ」
「だから、アルバさんに抱きつきながら」
「もういい、分かった」
「もういいの?」
「二人揃って、何の冗談だ?」
「冗談じゃないよ?」
冗談だろうと思い、チラリと勇者さんを見ると、顔を真っ赤にしていた。
待て、何でそんな顔をする。
「勇者さん、ルキの言っている事は冗談ですよね?」
「……えーと……」
頼むから冗談だと言ってくれ。
確かに、オレは、勇者さんが好きだ。
同じ男だと言うのも知ってる。
分かっていても、好きになったのだから仕方ない。
だからといって、それを本人に言うつもりはこれっぽっちも無かった。
なのに、何故そうなった?
「…きっと、戦士は疲れてたんだよ! だから、おかしな事を口走っただけで!」
「ロスさん、アルバさんを押し倒してもいたよ」
「なっ!?」
「うわわっ、ルキちゃん、それ以上は言わないで!」
「聞きたいって言ったのはロスさんだよ? なら、教えてあげないと」
「だからって…それは…ボクにも打撃が!」
この二人は何を言っているんだ。
オレが、勇者さんを押し倒した?
全く記憶無い。
「…そうなった経緯を知りたいんだが?」
「うーんと、簡単に言うとね」
「簡単に言うと?」
「私が、ロスさんの食事に怪しい薬を混入したのが原因だよ」
「……何を入れた?」
「飲んだ人が、本音を言ってしまう薬」
「本音って……ルキ、お前」
「効力は一日で切れるって話だったけど、心配だったんだよね。 でも、切れてるようで良かった」
”じゃあ、私は行くね~”
そう言って、ルキは急いで部屋から出て行った。
後に残されたのは、オレと気まずそうにしている勇者さんだけだ。
「あの、さ、さっきも言ったけど、戦士は薬のせいでおかしくなっただけで…」
「…ルキが言っていたのは本当なんですね?」
「……うん」
なんてものを飲ませてくれたんだ、あいつは!
勇者さんが起きた時、オレの体調を心配した理由も分かった。
だとしたら、どうしても聞いておかないといけない事がある。
「勇者さん」
「な、なに?」
「オレは、あなたに何をしましたか?」
「それを聞くの!?」
「聞きます」
薬のせいとはいえ、自分の意思とは無関係に勇者さんに告白し、押し倒してもいる。
オレの意識がある時ならまだしも、無意識に行った事なら許せるわけが無い。
たとえ、オレだとしてもだ。
「…言えない」
「オレは、勇者さんが言えない事をしたんですか?」
「……っ」
少し落ち着いてた勇者さんの顔が、また真っ赤になっていた。
オレの意識が無い状態で、勇者さんは、オレに顔を赤くさせるような事をされたわけだ。
許せないな。どうせ知られているなら、もういいか。
「分かりました」
「分かったって?」
「やり直しましょう」
「何を??」
「昨日、オレがやった事をです」
「……え?」
「オレの意思が入ってない状態で、勇者さんに何かをしたのが嫌なんですよ」
「……はぁ!?」
「オレの本音が出てたのなら、オレが勇者さんに対してやりたかった事をすればいいわけですよね」
「いやいや、それこそ冗談だよね!?」
「冗談じゃないですよ。どうせ、オレの気持ちは知られてしまったんですから」
「気持ち…あれは…薬で…」
「その薬の効力は本物って事ですよ。 オレはあなたが好きです」
「なぁっ!」
「だから、遠慮はしません。 昨日のオレは、勇者さんを押し倒したんですよね?」
「そう、だけど…」
「なら、オレも押し倒します」
「わっ!」
オレは、勇者さんをベッドに押し倒した後、逃げられないように押さえつけた。
「戦士、お、落ち着いて!」
「心配しないでください、オレの意識はしっかりしているんで大丈夫ですよ」
「そんな事は聞いてないよって、何が大丈夫なの!?」
「何がって…オレの気持ちを知られた以上は逃がしませんから、覚悟してくださいって事ですよ」
「な、なんか、昨日の事を思い出すんですけど!?」
「そうなんですか? まあ、オレの本音が出てましたからね」
「…ボク、部屋から出たいんだけど?」
「逃がすと思っているんですか?」
「…ですよね」
「ちゃんと、勇者さんの口から聞かせてください。 オレが何をしたのか…」
その通りの事をしてあげよう。
だから、可愛い声をオレに聴かせてください。
あなたは、オレのなんですから…。
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