普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。
BL話も入る可能性があります。
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二回に分けました。
分けざるをえないだけですが(笑)
分けざるをえないだけですが(笑)
あーあ、何でこんな事してるんだか。
猫の探索なんて、僕がする仕事じゃないと思うんだよね。
だとしても、探している猫を見つけてしまったのだから仕方ない。
その猫を追いかけている時、河原で座り込んでいる少年を見つけた。
何しているのか知らないけど、暗そうなガキだね。
係わり合いになりたくなかったけど、ならざるを得なくなってしまった。
肝心の猫が座り込んでいるガキに近づいていったからだ。
しかも、自分から近づいていった。
イラつくなあ。
「おーい、そこの君」
僕の声に気づいたのか、猫をあやしていた手を止めてこっちを見た。
というか、猫の扱いに慣れてるのか、猫の方も甘えてるし。
「その猫、捕まえておいてよ」
そう言いながら、ガキじゃなくて、少年に近づいていく。
少年といっても、高校生か?
「助かったよ、ずっとその猫探しててさ」
「いえ…」
「ほら、こっちにおいで」
僕が猫を抱き上げようとすると、猫が威嚇してきた。
「…困ったなあ」
「あの…」
「何?」
「俺、一緒に行きましょうか?」
「何処に?」
「この子の飼い主の所にです」
…探している猫は、この少年の腕の中で大人しくしている。
僕が無理に連れていくよりも早いか。
癪だけどね。
「なら、お願いしようかな」
「はい…」
少年を連れて、猫の飼い主の所に向かう。
飼い主の家に着くと同時に、猫が子供の手を離れ、飼い主の所に行った。
「はあー、やっと終わった。君が手伝ってくれて助かったよ」
「あの子が飼い主の所に戻れて良かったです…。じゃあ、俺はこれで…」
そう言って、去っていく少年の後姿を眺める。
猫に向けていた表情は、僕だけになるとすぐになくなった。
別にいいけどねー。
仕事が終わった事を報告するために署に向かうのもいいけど、頑張ったのだから、少しぐらいサボっても文句はないだろう。
よし、サボろう。
どうせ、何か事件が起きるわけでもない。
いつものごとく、ジュネスでサボるために、河川敷を通ると、さっきの少年がまた座り込んでいた。
川なんて眺めて楽しいのかねえ。
まあ、いいや。さっさとジュネスに向かおう。
今回だけだと思っていたのに、まさかあんな形で再会するとは思っても居なかったけどね。
今の僕には知る由もないけど。
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