普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。
BL話も入る可能性があります。
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結構大変(笑)
雨の降る中、鮫川を歩いている時、川の方に人影があるのに気づいた。
こんな雨の中、何をしているのかと思い、目をこらして見れば、そこに居たのは、僕の知っている相手だった。
「あの子、何であんな所に?」
一人で河原に居るのを見つけて、そのまま放っておくわけにはいかないよね。
一応、上司の姪っ子だし。
面倒だと思いながら、彼女に近づくと、驚いた事に傘を差してなかった。
傘は持っているようだけど、それは足元に置いてある。
雨に濡れながら何をしているのかと思えば、彼女の手元には釣竿。
本当に何をしているんだ、この子は…。
僕はすぐに声をかけた。
僕の声に気づいて、振り向いた。
理由を聞いたら、ものすごくくだらない。
いや、本人からしれみればそうじゃないんだとは思う。
でも、僕からしれみればくだらない事だ。
雨に濡れてまでやる事じゃない。
濡れている彼女を見ていると、こっちまで冷えてきそうだった。
だから、自分の背広を脱ぐと、着て帰るように言った。
別にこの子のためじゃない、自分のためにだ。
それなのに、何を遠慮するのか、いい加減着る着ないの問答が面倒になったので、無理やり着せる事にした。
そこまでされて断れなくなったのだろう。
そのまま僕の背広を着て帰った。
「何してるんだ、僕は…」
Yシャツだけになった姿で、警察署に戻る。
今回の事は、堂島さんに報告しておこう。
堂島さんに説教されれば、今回みたいな事はしないだろう。
「変わった子だったなぁ」
さて、仕事が終わったら背広を回収に行きますかね。
僕の数少ない一着だからねぇ。
取りに行った時、堂島さんに、説教される姿を見るのが、今から楽しみだね。
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