普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。
BL話も入る可能性があります。
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一応、お互いの想いが通じた時の話です。
ネタばれありなので、11月まで進んでない人は、読まないほうがいいかもしれません。
といっても、そんなシリアスなときなのにと思うかもしれませんが、こういうときでないと、お互い、想いって伝えられないと思うんですよ。
私はですよ。
そして、今度から、説明書にある公式の名前を使って書きたいと思います。
書くかどうかは分かりませんけどね。
ネタばれありなので、11月まで進んでない人は、読まないほうがいいかもしれません。
といっても、そんなシリアスなときなのにと思うかもしれませんが、こういうときでないと、お互い、想いって伝えられないと思うんですよ。
私はですよ。
そして、今度から、説明書にある公式の名前を使って書きたいと思います。
書くかどうかは分かりませんけどね。
【二人で過ごす夜】
この家は、こんなにも広かったんだ…。
二人が居ないだけで、こんなにも違う。
一人に慣れているはずだったのに、何かが違う。
俺は、こんなにも弱かっただろうか…。
慣れていたと思ったのに…。
「……寂しい……」
早く帰ってきてほしい。
また、三人で一緒に過ごしたい。
俺が、二人と一緒に居られるのは、残り少ないから。
そして、俺が暗い考えを持ちながら家に居たら、チャイムが鳴った。
こんな時間に誰だろうか?
「はい…って…陽介」
「よぉ」
「こんな時間にどうしたんだ?」
「ん、いや、なんって言うか…ほら…」
「?」
「だから、お前が心配でだな…」
「!?」
俺が心配?
凄く嬉しい言葉だけれど、仲間としてなんだろう…な。
いや、それでも…来てくれただけで嬉しいと感じている。
本当、重症だな。
「あっ、えっと、心配してくれてありがとう、陽介」
「お礼を言うほどじゃねぇだろ、俺が勝手に心配してただけだしよ」
「それでも、来てくれて嬉しいんだ…一人は…やっぱり寂しいから…」
「お前…たくっ、そういう時は電話しろってんだ」
「電話してもいいのか?」
「当たり前だろう」
ちょっと、照れた顔を見せている。
「陽介は優しいな」
「お前の方が優しいだろう…」
「そんな事はないよ」
「まあ、いいけどよ、で、入れてくれるのか?」
「ごめん、入ってくれ」
俺は、陽介を家に招く。
家に入って、陽介が呟いた。
「何か…不思議な感じだな…」
「何が?」
「菜々子ちゃんが居ないと、こんなに違うんだ…」
「…俺も…不思議な感じがしているよ…」
「そっか…そうだよな」
「だから、今日、陽介が来てくれて…本当に嬉しいんだ」
「おう、そう言ってもらえると、今日来て良かったと思う」
「本当に感謝している」
「大げさだって」
「所で、晩御飯は食べたのか?」
「まだ食べてない」
「それなら、一緒に食べよう」
「お前も、まだ食べてなかったのか?」
「…何となく、食べる気がしなくて…」
「気持ちは分かるけどよ、お前まで倒れたら元も子もないだろう?」
「そうだね…それも分かってる」
「それに、今日は一人じゃないだろう?」
笑って言ってくれる陽介にどれだけ助けられているんだろうか。
今は、その優しさに甘えよう。
俺は、一言断ってから、今日のご飯を作りに行った。
そういえば、完全に二人で過ごすっていうのは、初めてじゃないだろうか?
別に、陽介が泊まるとか、そういうのじゃないから平気か…。
ご飯を作り終えて、食卓に置いていく。
「相変わらず、料理上手な奴だよ、お前は」
「普通だと思うが…」
「そんな事はない! 俺だったら、到底ありえない」
「そんな、自信満々に言わなくても…」
俺は、陽介のその言葉に笑ってしまった。
久しぶりに、誰かと食事を楽しんだ。
思いのほか、弱っていたらしい…。
身体がとかではなく、精神的に…。
きっと、陽介には気づかれていたのだろう。
俺は、みんなの前では顔に出さないように気をつけていた。
どうして、陽介は気づいたんだ?
「陽介」
「ん? どうした?」
「今日は、どうして来てくれたんだ?」
「最初に言わなかったか?」
「それは聞いた…だけど、どうして今日?」
「どうして、今日って…それは…お前…」
また、言いよどみ始めた。
俺は、そんなに言いにくい事を聞いただろうか?
「普段より…お前の様子が…その、おかしいと思ったからだろうが!」
「………」
「何で、そこで黙るんだ?」
「気づかれているとは思ってなかったから…」
やっぱり、陽介は気づいてた。
もしかして、他の人たちも気づいていたんだろうか?
「そりゃ、お前…俺が…」
「?」
「……見てたから……」
「何を?」
「お前の事をだよ!」
「?!」
見てたって…照れながら言われると…勘違いしそうになるから止めてほしい…。
”親友”としてだと分かっていても、期待したくなる。
「俺を気にしてくれていたんだな、ありがとう、陽介」
”親友”として、心配してくれたんだねと言ったら、複雑な顔をされた。
「違うのか?」
「違うって言うか…俺は…お前が好きなんだって!」
「??!」
「っ、しまっ…」
陽介は、勢いで言ってしまったようで、ものすごく焦っている。
言われた俺の方が焦りたい気分だ。
でも…。
「…陽介」
「あ、の、だな…今のは…その…」
「先輩はいいのか…?」
「…確かに、先輩の事は好きだった…けど、一緒に過ごしていくうちに、お前のことが気になって仕方なかった」
「俺の事が…?」
「俺もお前も、男だって事は分かってるし、最初は困惑したのも事実で…」
俺は、ただ黙って、陽介の言葉を聞いていた。
「俺から先に、親友だって言ったのに、親友とは別の感情を持ってしまって…。
けど、男の俺から想われても困るだろ?
それに、そんな事を言って、親友でもいられなくなったらと思ったら怖かった。
だから、本当はずっと黙っていようと思ってた」
「それなら、どうして?」
「…お前が…居なくなるっていうからだろう…」
「!」
確かに言った。
俺だって、この町に居たいけれど…それは許されない事だから…。
でも…それなら、尚更…。
「それを聞いた後も、黙っていようと思った。
けど、出来なかった…。
どんなに隠していようと思っても、言わないと後悔すると思ったから…」
「後悔…そうか…」
「親友だと思っていたのが、こんな想いを持っているって分かって、嫌いになったか…?」
「嫌い…? それは…ない…。
俺も…陽介が好きだから…」
「そうだよな…って…え?」
「…っ…どうして…そこで…聞き返すんだ…」
「だって、お前…本当か…?」
「それは、俺が言いたい台詞だ…」
陽介に言われた言葉が嬉しくて、俺の想いなんて叶わないと思っていた。
だから、俺も言ったのに…返答がこれか?
「ははっ…わりぃ…ちょっと信じられなくて」
「それも、俺が言いたい台詞だ」
「…馬鹿みたいだな、俺達」
「陽介に言われなくない」
「だって、両思いだったのに、それに全くお互い気づいてなかったんだから」
「それは…普通…思わないだろう…」
「俺のせいだよな」
「なぜ?」
「俺が、先輩の事ばかり言ってたから…だろ?」
図星だったので、俺は、何も言えなかった。
「俺の言葉が信じられなくても仕方ないんだよな…でも、本当にお前が好きなんだ」
「…何度も言わなくても信じているよ、陽介は、そんな冗談を言う奴じゃないっていうのは知ってるから」
「もし、離れたとしても…俺の想いは変わらないからな」
「分かってる…俺も変わらない…」
そして、俺達は初めてのキスをする。
誰にも言えない関係だけれど、後悔はない。
好きな相手と一緒に居られるのだから…。
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