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こんなに長くなる予定じゃなかった!
気づいたら、アルバの誕生日終わってるしね!
最初に書き始めた時は、6日だからいいかなぁ…。

最後はロス←→アルです~。
アルバも気づいてないけど、ロスの事が好きです。
お互いが一方通行になってます。(笑)

書き終わったよ。
ロス+ルキの話と繋がってるかもだね。
宿についたボクを待っていたのは、ルキちゃんからの痛い洗礼だった。

「アルバさんの馬鹿!」

さっき、戦士に殴られた場所を、ルキちゃんにも殴られた。

「いきなり何!?」

「ぷぷ、自業自得ですよ」

「何で、今日が誕生日だって教えてくれた無かったの!」

「だから、それは…」

「事前に知ってたら、お祝いしたのに!」

「…ルキちゃんもごめん…」

ボクって馬鹿だな。
戦士もルキちゃんも祝ってくれるって言った。
教えておけば、町の外で一人で過ごす事も無かったんだろう。
まあ、今回はヤヌアさんとミーちゃんが話し相手になってくれたけど。

「勇者さんも、一応反省しているみたいだからそれくらいにしておけ、ルキ」

「一応って、ちゃんと反省してるよ!」

「うー…分かった…」

「さて、勇者さん」

「何?」

「何も食べてないでしょうから、食堂に食べに行きましょう」

「あ、食べる、食べる」

「一緒に行こ、アルバさん」

ルキちゃんが手を繋いできた。
どうしたんだろう?
外にいる時ならまだしも、宿の中では初めてだった。

宿屋の食堂で、晩御飯を食べ終わった後、皆で部屋に戻る。
その時、ルキちゃんがとんでもない提案をしてきた。

「私、ヤヌアさんの話を聞いて思いついたの」

「最後まで聞いてなかったんだが、何を言ってたんだ?」

「アルバさんへの誕生日プレゼントのヒントだよ」

「ボクへの?」

「うん」

「で、いったい何をあげるつもりなんだ?」

「あのね…三人で過ごす時間だよ!」

「時間…?」

「ヤヌアさんが言ってたの、アルバさんへのプレゼントは、一緒に過ごすだけで喜ぶって」

「何で、あいつが勇者さんの事を理解してるんだ…」

「そうだったんだ…ヤヌアさんがそこまで…」

急にお願いした事だったにも関わらず、戦士やルキちゃんにも教えてくれたんだ。
ヤヌアさんに会ったら、もう一度お礼を言おう。

「でね、誕生日が終わるまであと少しでしょ?」

「そうだね」
「そうだな」

「だから、三人で一緒に寝ようよ!」

「何言ってんの、ルキちゃん!」

「何って、今日は三人で寝ようって…」

「うん、それは分かってるよ、でも、ルキちゃんが良くても、戦士が反対するから!」

ボクは、そう言って、戦士の方を見た。
何かを考えているようだった。
すぐに何かしら言われると思ったのに…。

「それいいかもな」

「でしょ?」

「ちょっ、戦士まで何言ってんの!?」

「勇者さんは寂しがりやですしね、今日くらいは一緒に寝てあげますよ」

「いらないよ!」

「遠慮しなくていいよ?」

「遠慮してないから!」

「もちろん、アルバさんが真ん中だよ」

「何で!? こういう時は、ルキちゃんが真ん中だよね!?」

「今日の主役はアルバさんだからね」

とんでもない事だ。
三人で寝るって事に、戦士が同意したのもそうだけどね。
次の提案こそは、戦士が反対するかと思ったのに…。

「ベッド狭いんですよね…勇者さんが細身で良かったですよ」

「でも、十分三人で寝れるよ」

「そうだな」

「待ってよ、これ決定なの!?」

「アルバさん、早く!」

ルキちゃんが手招きをする。
その後に、戦士もベッドに入る。
ちょうど、真ん中だけを空けて。

「戦士もどうしたんだよ…普通、お前が嫌がる所だろ…」

「…誕生日の事を黙っていた嫌がらせです」

「それ、自分にもダメージ来ない!?」

「そんな事は無いと思うよ」

「どうして?」

「だって、ロスさんは…「ルキ」

「?」

「早く来てください、勇者さん」

戦士が、空いてる真ん中を手で叩く。
だんだんとイラついてきるようだ。
仕方ない、黙ってたボクも悪いんだから、今日は我慢しよう。
ボクは、空いている真ん中のベッドに潜り込む。

「えへへ、アルバさん、ロスさん、お休みなさい~」

「お休み、ルキちゃん」
「お休み、ルキ」

その後、すぐに寝息が聴こえてきた。
仰向けで寝ているボクの左側の腕をルキちゃんが掴んでいる。
これ、寝返り出来ないんじゃ…。

「…あのさ」

「何ですか?」

「戦士は…嫌じゃないの?」

「真ん中に勇者さんがいることですか?」

「うん」

「…嫌じゃないですよ」

「へ?」

「ほら、勇者さんも寝てくださいよ」

「あ、うん…」

ボクと寝るのが嫌じゃないって…戦士どうしたんだろう?
いつもなら、貶す言葉が来たりするのに。

「勇者さん…」

「何?」

「寝る前に、オレもプレゼントあげますよ」

「戦士のプレゼント…い、いらない」

「遠慮しなくていいですよ」

「遠慮してないよ!」

あれ、さっきと似たようなやり取りだぞ、これ。

「あんまり大きな声を出すと…ルキが起きますよ」

「ごめん…」

そうだった、ルキちゃんが隣で寝てるんだった。

「けど、戦士が…」

「オレのせいですか? 勇者さんのくせに生意気ですね」

「…ごめんなさい」

「別に、警戒するようなものじゃないですよ」

「本当に?」

「本当ですよ」

「…何をくれるの?」

「目を瞑ってください」

どうして、目を瞑らないといけないだろうか…。
怖いけど、言われたとおりにしよう。
ボクは目を瞑る。
その時、ボクの額に暖かいものが触れた。

「ふぇ!」

「オレからのプレゼントです。お休みなさい、勇者さん」

ボクを混乱させる事だけして、当の本人は寝にはいった。
今した事を聞こうと話しかけても反応しない。
完全に寝入ったらしい。

な、なんで!??
混乱する頭で考えても、戦士のプレゼントの意味がよく分からなかった。
分からないまま、気づいたらボクは眠っていたらしい。
隣に、ルキちゃんの暖かさと戦士の暖かさに挟まれながら…。


おまけ

「寝ましたか?」

オレが声をかけても、勇者さんは起きなかった。
完全に眠ったらしい。

「これで、少しはオレの事を意識してくれるでしょう、勇者さん」

そう呟くと、勇者さんの隣で眠る。
この人は暖かいな…。
勇者さんの温もりを感じながら、眠りつく。

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牧場物語、乙女ゲー、一般ゲームをメインに活動しています。
最初は、乙女ゲーだけだったんですが、ジャンルがどんどん増えました。

好きなカップリングは、王道だったり、マイナーだったりとバラバラだったりします。(ほぼ、主人公至上主義)
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