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普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。 BL話も入る可能性があります。
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といっても、単純に…Web版とSQ版のキャラ同士の会話みたいな感じです。
誰かがやっているネタですけどね。
似た感じにならないように気をつけるのみ!
書いてみたかっただけです。
同じキャラ同士が喋ってるので、どっちがどっちだか分からなくなる可能性が高いだろうね。

シリアスに入る前、牢屋の中に全員でいるときの話ですね。
三人で牢屋に入れられてから、少し経った時の事。
ヤヌアさんやミーちゃんがいる時に起きた。

「何、ボーっとしてるんですか、勇者さん」

「あ、うん、魔族の人って思ってたのと違うなって思って…」

「ああ、ヤヌアを見てると確かにそうですね」

「送り返す魔族の人達も、ヤヌアさんみたいだといいよな」

「そうですね」

「アルバさんもロスさんも、こっちで話そうよ」

「今、行くよ」

「オレはここにいますよ」

「戦士行かないの?」

「行きません」

「分かったよ」

ボクは、ルキちゃんの傍に行くと、ヤヌアさんやミーちゃんと話していた。
その時、牢屋の外で馴染み深いものが見えた。

「あれ?」

「どうしたの、アルバさん?」

「ルキちゃん、ゲート開いた?」

「開いてないよ?」

「でも、牢屋の外にゲートが…」

「本当だ!」

まさか、ルキちゃん以外にもゲートを使える人がいるとか?
魔王の力だよね?
じゃあ…今開いているゲートって…。

「何が出てくるんでしょうね」

いつの間にか、戦士もこっちに来ていた。

「勇者さん」

「何?」

「ゲートから誰か出てきますよ」

「え!」

戦士が言った通り、ゲートから出てくる頭が見えてきた。
けど、なんとなく見た事のある頭だ。
ゲートから出てきたのは…。

「ボ、ボク!??」

「痛い…何でボクだけいつも生身のままなんだよ…」

アバラを抑えながら、立ち上がる。
どう見ても、ボクだった。
牢屋の中にいる戦士やルキちゃん達は、ボクともう一人のボクを何度も繰り返し見ていた。

「勇者さん、分身の術を使えたんですね」

「使えないから!」

「使えない人ですね」

「何で、そこまで言われるの!?」

「アルバさん」

「どうしたの、ルキちゃん?」

「もう一人のアルバさんが、アバラを抑えながら、こっち見てるよ」

「本当だ…」

向こうも驚いているようだった。
ボクがそうなんだから、当然だと思う。

「ボクがもう一人いる!」

そう言った後、ゲートから出てきた新しい人物に後ろから蹴られた。
蹴られた、もう一人のボクは、そのまま牢屋の外の床に倒れこむ。

「何で、ボクが蹴られるんだ…ううっ…」

「いつまでも、ゲートの出口で立ちふさがってるのが悪いんですよ」

「お前はいいよ、だって…スーツ着てるんだから…」

「アバラが折れただけで、ぐちぐちと」

「言うに決まってるだろ! い、いたい…怒鳴ったら余計に痛い…」

「到着~!」

どんどん、ゲートから出てきた。
どこかで見た事のあるスーツとそして…。

「ルキちゃんまで!??」

「私までいる!」

「あれ? 見て、アルバさん、ロスさん、私が牢屋の中にいるよ」

「何言ってんだ、ルキ?」

どこかで聞いた覚えのある声。
ボクは、牢屋の中に一緒にいる戦士を見た。
向こうのスーツを着た人も、こっちを見ている。

「凄いですねー、勇者さんが二人いますよ。 分身の術が使えたんですね」

「使えないから!」

そして、またツッコミを入れては、痛がっている。

「そんなに痛いんですか? 仕方ないですね…」

「…うー…た、たすかった…」

スーツを着た人が、もう一人のボクに何かをしている。
回復してくれてるんだ。
戦士と似てるようで、もしかして全然違う人なのかな?

「うわー、着ている服を除けば、まったく一緒だよ、アルバさん、ロスさん」

でも、名前が…。

「凄いよね…何で、ボクがもう一人?」

「…ルキ、お前、どこにゲート繋げた?」

スーツを着た人が、ゲート用スーツを脱いだ。
そこから出てきたのは、間違いなく戦士だった。

「いつもと同じように繋げたよ?」

「オレの勘があってれば、ここは、オレ達の世界とは異なる世界だろうな」

「そんな事あるの!?」

「うるさいですよ、勇者さん」

そういって、もう一人のボクが殴られた。

「何で、殴るんだよ!?」

「え? 殴りたかったんで」

「いい笑顔で言い切りやがった!」

「ルキ、もう一度ゲート開け」

「大丈夫だけど、どうして?」

「このまま、ここにいても仕方ないだろ」

「ボク、アバラ治してもらったばかりなのに…」

「また、治してあげますよ」

あ、向こうの戦士がもう一人のボクに向けた顔。
なんだろう、すごく優しい顔をしてる。
やっぱり、同じようで、違う人なのかも。
少し、羨ましいな…。

「あ、その前に、こっちの勇者さんも賞金首なんですか?」

「確かに、賞金首になってるけど、誤解だよ!?」

「もう一人のオレも?」

「そんなわけないだろ」

「だろうな」

戦士同士の会話。
なんか、怖く感じるのは気のせいかな?

「もう一人のボクも、賞金首なんだ…」

「勇者さんの2億には適わないと思いますよ!」

「2億!?」

「え、こっちのボクは違うの!?」

「違いがありましたよ、勇者さん!」

「喜ぶなよ!」

「同じボクなのに…」

何か、ブツブツ言ってる。
そんなもう一人のボクを気にすることなく、もう一人の戦士が話しかけてきた。

「何があったのか分かりませんが、頑張ってください、もう一人の勇者さん」

「! あ、ありがとう」

なんだか、ものすごく嬉しい。
何でだろう?

「ルキ、もういいや、ゲート開いてくれ」

「うん、分かった」

向こうのルキちゃんが、ゲートを開いた。
帰るんだ…。

「勇者さん、先にどうぞ」

「入るよ、入ればいいんだろう!」

涙目になりながら、もう一人のボクがゲートに入っていった。
もう一人の戦士は、ゲート用スーツを着込むと、その後に入っていった。

「バイバイ~」

もう一人のルキちゃんも、ゲートに入り込んだ。
その後、ゲートが閉じられた。

「何だったんだろう…」

「不思議な体験だったね」

戦士だけが、複雑な顔をしていた。
普通はそうなのかな?
でも、また、会えたら会ってみたいな…。
そんな、不思議な一日だと思った。

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牧場物語、乙女ゲー、一般ゲームをメインに活動しています。
最初は、乙女ゲーだけだったんですが、ジャンルがどんどん増えました。

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