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現代パロになります。
今年のエイプリルフールは月曜日ですからね。
アルバさんは、男の方になります。
にょたではないです。

ちなみに、話の中にも書きましたけれど、エイプリルフールって1日の12時までなので、その後以降に嘘を吐くのは気をつけた方がいいですよ。
私も知らなかったんですけどね。
知った時は驚きました。

ロスアルです。
偽者ですね!
今日は、大学が休みだったので、家でのんびり寛いでいると、電話がかかってきた。
誰からだろうと、着信を確認したら、ロスだった。
珍しい事もあるな…。
いつもだったら、直接家に来るのに。
ボクは、通話ボタンを押すと、ロスからの電話に出た。

「電話なんて珍しいね、どうかしたの?」

「ちょっと、そっちまで行けそうになかったので、電話にしました」

「出かけてるの?」

「はい」

「それで、用件は?」

「アルバさん、暇ですよね?」

「…確かに暇だけど」

「それなら、今からオレの言う場所に来てください」

「いいけど、場所は?」

「オレの家の近くの公園で」

「じゃあ、今から行くね」

「なるべく早く来てください」

「ボクの家から、結構離れていた気がするけど!?」

「12時までに到着しなかったら、腹パンします!」

「ええ!」

「それじゃ、待ってますので」

そう言って、電話を切った。
12時までって…ボクは時計を見る。

「到着する時って、時間ギリギリじゃ…」

ボクは、簡単に薄手のパーカーを着ると、すぐに外に出る。
間に合うかな…。
いや、間に合わせないと、あいつなら、本当にやる!
ボクは、全力で走った。
そのかいあって、目的の公園にたどり着いた。

「はぁ、はぁ、な、何とか、間に合った…」

「そんなに息をきらして、どうしたんですか?」

「…お前のせいだろ!」

「オレのせいにするなんて、アルバさんのくせに生意気ですね」

「どこからどう見ても、お前のせいだよね!?」

「アルバさん」

「何!」

「公園なんで、声のトーン下げてもらっていいですか?」

「あ、そっか、ごめん」

「分かればいいんです、さて、本題に入りますね」

「本題?」

「オレが、この場所にアルバさんを呼んだのは、あなたに伝えたい事があるからなんです」

「ボクに?」

「とても大事な事なので、ここまで来てもらいました」

「そうなんだ…」

とても大事な話って、何だろう?
ここまで真面目なロスは見たことがないかも…。
いつも、からかわれてばかりだったし。

「その前に、あっちの木の陰に移動しましょう」

「うん」

そう言いながら、なぜか時計を気にしている。
そういえば、12時までって指定があったけど、何かあるのかな?

「ここなら大丈夫か…」

「誰かに聞かれたら駄目な話?」

「そうですね。 では、改めて、アルバさん」

「何?」

「オレ…ずっと…」

「ずっと?」

「あなたが、嫌いでした」

「…え?」

「いつか言おうと思っていたんですが、この日ならと思いまして」

ロスがボクを嫌い?
な、なんで?
ボク、何か嫌われるような事した?
言われた言葉に、頭がついていかなかった。

「嫌いって…嘘だよね?」

「嘘じゃないです。 オレは、あなたが嫌いです」

今まで言われた事のない言葉だった。
大事な話って…ボクが嫌いな事を言うため?
それなら、直接じゃなくて、電話で言ってくれた方がよかった…。
気づいたら、ボクは泣いていた。
他の誰かに言われても、ここまで悲しくならないと思う。
ロスに言われたのが悲しい。
だって、ボクは…。

「ボクは…ボクは…ロスが好きだよ…? 嫌いなんて言わないでよ…」

「…嬉しいです」

「…?」

嬉しい?
嫌いな相手に、好きって言われて嬉しいの?
訳が分からないよ…。

「オレも、アルバさんが好きです」

「!??」

だって、さっきは嫌いだって言ってたのに!
ボクは、ロスの言っている事が理解出来なかった。

「12時過ぎましたし、もういいですよね」

「…12時?」

「アルバさん、今日は何の日か知ってます?」

「…何かあるの…?」

「エイプリルフールです」

「エイプリルフール…」

公式で、嘘を吐いていい日だよね?
それが、何だっていうの?

「0時から12時までの間だけ、嘘を吐いていいんですよ」

「一日中じゃ、なくて?」

「違いますよ、12時までです」

”あんまり知られてないかもしれないですけどね”と、明るく言った。
ボクが、ロスに嫌いって言われた時は、12時前…。
それが嘘なら…その反対って事だから…。
その意味を理解した時、ボクは、自分の顔が火照るのが分かった。
そうだとしたら、ボクが、ロスに言った時はどうだった?
もし、12時前に言ってしまったとしたら…。
ボクは、嫌いって言った事になる!
嫌いだと勘違いされたら嫌だ!

「ロ、」

ボクは、ロスの名前を言おうと思ったけれど、その先は言えなかった。
気づいたら、ボクの唇は、ロスに奪われていたから。

「んっ…っ…」

ロスにキスされてる!
色々な事がいっぱい起きすぎて、頭の中はパニック状態になっている。
ロスの唇が、ボクから離れていく。

「ふっ…はぁ…」

「…あなたの口から直接聞きたかったんです、オレが好きだって」

「…そ、れなら、普通に言えば、いいの、に」

「オレに、嫌いって言われた時の反応が見たかったんです」

「そこで、Sを発動させないで!」

「オレは、アルバさんが好きです。 けど、嫌いって言った時の顔が見たい」

「それで、出した結論が…?」

「エイプリルフールの日なら、どっちも見れるかと思ったんです」

「それを言われた時、ボクがどれだけ悲しかったか…」

「ええ、いい顔でした」

いい笑顔ではっきりと言った!

「嫌いと言われた時の顔も、オレに好きだと言われた時の顔も、オレだけが見れるものですよね」

「…うん」

騙されたのは悔しいけど、12時を過ぎた以上、嫌いって言葉を出す事なんて出来なかった。

「…次は、ベッドの上で、泣き顔を見せてください…」

「何言ってんの!?」

ロスは好きだけど、それはさすがにまだ早いと思うんだよね!

「オレ、アルバさんが欲しいんです…」

「…ボクは…嫌だ!」

顔を赤くしながら言っても、説得力はないと思う。
だけど、そこは譲れない。

「オレの家、すぐそこですから」

「…そのために、自分の家の近くを指定したとかじゃないよね?」

「え? そのために、指定したんですよ」

「ボクが好きって言わなかったら、どうしてたの!?」

「そこは、ほら、ね?」

「っ…!」

「言ってほしいんですか?」

「言わなくていい!」

「えー」

「えーじゃないよ! ボ、ボク、帰る!」

ロスの腕の中から抜け出そうとするけれど、離してくれない。
同じ男なのに、何で、ここまで力の差があるの!?

「アルバさん、オレはここでしてもいいんですよね」

ロスは、ボクの首筋に唇を寄せた。

「やっ、や、だ」

「なら、オレの家に来てくれますよね…?」

「うー…ボ、ボクに選択肢ないじゃないか!」

「言ったでしょ? オレは、あなたが欲しいって…」

「…ボクは…」

「どっちがいいですか?」

「…家でお願いします」

「はい、お願いされました」

ボクは、そのままロスの家に連れて行かれた。
言葉では伝えられないような事をされたのは、言うまでもない。

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牧場物語、乙女ゲー、一般ゲームをメインに活動しています。
最初は、乙女ゲーだけだったんですが、ジャンルがどんどん増えました。

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