学園パロ

学園パロになります。
ちょっと書いてみたくなっただけです。

ロスアルだと思います。
多分。

アルバは高校1年
ロスは高校3年って感じにしてます。
学園戦勇だと、アルバは部長だけど、なんの部長なんだろうね。
その設定は気にしない事にします。

「何で、オレがこんな事をしなくちゃいけないんだろうか…」

本来なら、クレアがやる予定だった。
肝心な時に、体調を崩して休んだ。
その代わりに、白羽の矢が立ったのがオレ。
サボりたいが、サボるわけにもいかない。
面倒だが、新入生を歓迎するための挨拶をしないといけない。
あいつが休まなければ…体調が良くなったら、殴っておこう。
余計な手間をかけさせたお返しに。
もうそろそろ時間か…。

「仕方ない、行くか」

オレが体育館に向かっている最中、後ろから誰かが走ってくる音が聴こえた。
ほとんどの奴は、体育館に集合しているはず。
一体誰だ？
オレは、後ろを振り向いた。
そこから走ってきたのは、一人の男。
学校で見た事が無い奴だから、新入生の一人だろう。

「すみません、体育館って、この先で合ってますか？」

「……」

オレは面倒に巻き込まれたくなかったので、無視を決め込んだ。

「あのー」

「……」

オレの後を追いかけながら、色々話しかけてくる。
何を話しかけられても、無視しているオレに、いい加減イラついてきたらしい。
言葉が結構くだけてきた。

「先輩なら、教えてくれてもいいじゃないか！」

「何でも教えてもらえると思うな」

「何だよ、それ！」

つい返答をしてしまった。
最後まで無視をしようと思っていたのに。
そんな事を言っている間に、目的の体育館についた。

「体育館、ついたぞ」

「え？」

「入り口まで分からないとか言うなよ？」

「それくらい分かるよ！」

怒りながら、体育館の入り口に向かっていく。
変な奴。

「オレも、向かうか」

体育館に入ると、在校生の席に向かう。
途中、さっきの奴の視線に気づいた。
やっぱり、新入生だったか。
その視線に気づかないふりをして、自分の席に座る。

入学式が始まり、面倒な役をやる時間になってきた。
滞りなく、挨拶を終わらせ、自分の席に戻る。
後は、入学式が終わるのを待つだけだ。

長く感じた入学式が終わり、新入生が退場していく。
さっきのあいつも退場していった。
不思議と、他の誰よりも目に付く奴だった。

そんな普通としか言えない相手に、惚れる事になるとは、その時は思ってなかった。
今にして思えば、最初に出会った時から惹かれていたのかもしれない…。