普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。
BL話も入る可能性があります。
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そういえば、戦勇botで知った事ですけど、アルバさんのお母さんって、呪いを受けて、あの姿になってるみたいですね。
何の呪いを受けたんだろうか…。
後、誰に呪いをかけられたのか…。
アルバさん自身には、特に何かしらの過去とかはないみたいですけど、どちらにしても謎が深まったぞ(笑)
何の呪いを受けたんだろうか…。
後、誰に呪いをかけられたのか…。
アルバさん自身には、特に何かしらの過去とかはないみたいですけど、どちらにしても謎が深まったぞ(笑)
「…夢」
懐かしい夢を見た。
旅立つ前に言われた、母さんの言葉。
すっかり忘れていたのに、何で夢に見たんだろうか?
そんな事を、寝ながら考えていると、ペンを持ちながら覗き込んでいる戦士の姿が見えた。
「うわっ!」
「何で、目を覚ますんですか!」
「覚まさなかったら、何してたんだよ!」
「何って、勇者さんの額に落書きをしてあげようと思ってました」
「持ってるものを見て、何となく予想出来たよ!」
名残惜しそうに、ペンをしまう戦士。
危なかった…。
もう少し遅かったら、落書きされてた。
彼は、勇者候補のサポートとして派遣された王宮戦士の一人だ。
名前はロスっていうんだけど、一度名前で呼んだら、呼ぶなと怒られたので、戦士と呼んでいる。
一緒に旅を始めたのはいいけど、ボクの食べ物に薬を入れたり、枕にカミソリを仕込んだりしてくる。
それだけじゃなく、急に殴ってくる時もある。
いつも、ボクは先頭を歩くから、後ろにも気をつけないといけない。
仲間なのに、気をつけないといけないっておかしくない?
「起きたんでしたら、さっさと準備してくださいよ」
「分かってるよ」
戦士はとっくに準備を終わらせてるらしい。
ボクよりも早く起きていたみたいだし、当然か。
遅くなると、殴られそうだから、ボクも急いで準備する。
「終わりましたか?」
「終わったよ」
「なら、行きますよ」
確かに、気をつけないとはいけないんだけど、戦士の言っている事も間違ってないんだよね。
最初は、野宿するにも何も分からなくて、戦士に迷惑をかけてきたけど、今では大丈夫になった。
それも、ちゃんと戦士が教えてくれたからなんだよね。
酷い事もされるけど、教えてくれる所は教えてくれる。
性格がドSじゃなければ、完璧だったんじゃないだろうか?
顔はいいし、頭もいいし、強いときてる。
それに比べて、ボクは、弱いし、顔も普通だし、頭も良くない。
自分で言ってて、虚しくなってきた…。
「勇者さん」
「何?」
「間抜け面晒してないで、さっさと来てくださいよ」
「へ?」
戦士の声が前の方から聞こえてくる。
考えながら歩いていたから、戦士と離れてたらしい。
急いで向かわないと。
「離れているのに気づいてたなら、もっと早く声をかけてもよかったんじゃ?」
「何で、オレがそんな面倒な事を?」
「今、声かけてくれたよね?」
「あまりにも気づいてなかったので」
「それは、ごめん…」
こんなやり取りをしながら、旅を続けていた。
ボクも、だんだんとそれに慣れてきていた。
それが普通なんだと思うようになっていたから。
だから、そんな戦士に優しくされると、ボクはどうしたらいいのか分からない。
体調を崩したボクを、戦士は看病してくれた。
色々言われたけど、その目は優しかった。
「…迷惑かけてごめん」
「謝るくらいなら、さっさと寝てください」
「…うん」
薬が効いてきたのか、だんだんと眠くなってきた。
優しく頭を撫でてくれる手が気持ちよかった。
ボクは、気づいたら眠っていた。
「勇者さん?」
どうやら、眠ったみたいだな。
軟弱すぎるだろ。 旅の途中で熱を出すなんて。
最初に比べれば、幾分かマシにはなっているが…。
今の世界がどうなっているのかを知るために、王宮戦士と偽って旅をしている。
一番騙しやすそうな相手を選んだが、それにしても、知らなさすぎる。
どうして、勇者候補に選ばれたのが不思議なくらいだ。
よっぽど、人手不足だったんだろうな。
そうは思うが、オレも何をしているんだか…。
寝ている勇者さんの頭を撫でている自分に対してだ。
体調を崩しているから仕方なくだと、自分に言い聞かせている。
「早く、治してくださいよ。 でないと、苛められないですから」
いつか離れる時が来るまでに、この人をどれだけ強く出来るだろうか。
この分だと、当分かかりそうだな。
それを楽しいと思っている自分がいる。
そんな事を思う資格なんてないと分かっているのに。
勇者さんと旅をしていると、忘れそうになる。
自分の本来の目的を。
忘れてはいけない目的を…。
懐かしい夢を見た。
旅立つ前に言われた、母さんの言葉。
すっかり忘れていたのに、何で夢に見たんだろうか?
そんな事を、寝ながら考えていると、ペンを持ちながら覗き込んでいる戦士の姿が見えた。
「うわっ!」
「何で、目を覚ますんですか!」
「覚まさなかったら、何してたんだよ!」
「何って、勇者さんの額に落書きをしてあげようと思ってました」
「持ってるものを見て、何となく予想出来たよ!」
名残惜しそうに、ペンをしまう戦士。
危なかった…。
もう少し遅かったら、落書きされてた。
彼は、勇者候補のサポートとして派遣された王宮戦士の一人だ。
名前はロスっていうんだけど、一度名前で呼んだら、呼ぶなと怒られたので、戦士と呼んでいる。
一緒に旅を始めたのはいいけど、ボクの食べ物に薬を入れたり、枕にカミソリを仕込んだりしてくる。
それだけじゃなく、急に殴ってくる時もある。
いつも、ボクは先頭を歩くから、後ろにも気をつけないといけない。
仲間なのに、気をつけないといけないっておかしくない?
「起きたんでしたら、さっさと準備してくださいよ」
「分かってるよ」
戦士はとっくに準備を終わらせてるらしい。
ボクよりも早く起きていたみたいだし、当然か。
遅くなると、殴られそうだから、ボクも急いで準備する。
「終わりましたか?」
「終わったよ」
「なら、行きますよ」
確かに、気をつけないとはいけないんだけど、戦士の言っている事も間違ってないんだよね。
最初は、野宿するにも何も分からなくて、戦士に迷惑をかけてきたけど、今では大丈夫になった。
それも、ちゃんと戦士が教えてくれたからなんだよね。
酷い事もされるけど、教えてくれる所は教えてくれる。
性格がドSじゃなければ、完璧だったんじゃないだろうか?
顔はいいし、頭もいいし、強いときてる。
それに比べて、ボクは、弱いし、顔も普通だし、頭も良くない。
自分で言ってて、虚しくなってきた…。
「勇者さん」
「何?」
「間抜け面晒してないで、さっさと来てくださいよ」
「へ?」
戦士の声が前の方から聞こえてくる。
考えながら歩いていたから、戦士と離れてたらしい。
急いで向かわないと。
「離れているのに気づいてたなら、もっと早く声をかけてもよかったんじゃ?」
「何で、オレがそんな面倒な事を?」
「今、声かけてくれたよね?」
「あまりにも気づいてなかったので」
「それは、ごめん…」
こんなやり取りをしながら、旅を続けていた。
ボクも、だんだんとそれに慣れてきていた。
それが普通なんだと思うようになっていたから。
だから、そんな戦士に優しくされると、ボクはどうしたらいいのか分からない。
体調を崩したボクを、戦士は看病してくれた。
色々言われたけど、その目は優しかった。
「…迷惑かけてごめん」
「謝るくらいなら、さっさと寝てください」
「…うん」
薬が効いてきたのか、だんだんと眠くなってきた。
優しく頭を撫でてくれる手が気持ちよかった。
ボクは、気づいたら眠っていた。
「勇者さん?」
どうやら、眠ったみたいだな。
軟弱すぎるだろ。 旅の途中で熱を出すなんて。
最初に比べれば、幾分かマシにはなっているが…。
今の世界がどうなっているのかを知るために、王宮戦士と偽って旅をしている。
一番騙しやすそうな相手を選んだが、それにしても、知らなさすぎる。
どうして、勇者候補に選ばれたのが不思議なくらいだ。
よっぽど、人手不足だったんだろうな。
そうは思うが、オレも何をしているんだか…。
寝ている勇者さんの頭を撫でている自分に対してだ。
体調を崩しているから仕方なくだと、自分に言い聞かせている。
「早く、治してくださいよ。 でないと、苛められないですから」
いつか離れる時が来るまでに、この人をどれだけ強く出来るだろうか。
この分だと、当分かかりそうだな。
それを楽しいと思っている自分がいる。
そんな事を思う資格なんてないと分かっているのに。
勇者さんと旅をしていると、忘れそうになる。
自分の本来の目的を。
忘れてはいけない目的を…。
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