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前回書いたのとは全く違います。
女体化アルバちゃんになります。
アルバは前世の記憶ありだけど、他の人達は全くありません。
ロス含めてです。

という所で、書いてみよう。
しかし、ピクシブのロスアル小説凄いわ…。
読んでて楽しいからね。

毎日確認をするのが日課になってます。
産まれた時、ボクには記憶があった。
最初は、何の記憶なんだろうと思った。
大きくなるにつれ、この記憶が前世のものなんじゃないかと思うようになった。
ものすごく鮮明だから…。

「ここが、転校先の学校か…」

ボクは、親の都合で転校する事になった。
新しい学校に馴染めるのか、それだけが心配だった。
でも、この学校で色々な人達に出会った。
ボクの前世の記憶の中で出てくる人達。
皆、ボクの事は覚えてないけど、彼らが居るだけで、ボクの記憶は間違いじゃないって思えた。

それでも、見ているだけしか出来ない自分がいる。
どうやって声をかけたらいいのかも分からない。
だって、皆目立つから…。
特に、ボクの知っている記憶の中では、戦士と呼ばれ、そして、本当は勇者と呼ばれていた人。
昔から顔が良かったのもあるけど、今世でもそうらしい。
というより、そのままだった。
名前も同じ。
それは、彼だけじゃない。
ボクだってそうだから。

「ううー、話しかけられない…」

こんなんじゃ、いつまで経っても友達なんて出来ない。
勇気を出して声をかけないとって思ってるけど、うまく出来ない。
そんな事を考えながら、屋上で一人でお昼を食べている時の事。
この学校で、噂の的でもある二人組みと遭遇した。

「あれー? 先客がいるよ、シーたん」

「その呼び方やめろ」

そう言って、クレアさんを殴った。
そこも変わらないんだな…。
記憶が無くても、その人が変わったわけじゃない。
なら、難しく考えなくてもいいのかもしれない。
まあ、だからといって、この二人と知り合いにはなりたくない。
他の女の子達の目が怖いから。

「あ、えっと、もう戻る所だったので、大丈夫ですよ」

「え? 先客は君でしょ? 別に、オレ達の場所ってわけじゃないから、気にしなくていいよ」

「そうじゃなくて、お昼食べ終わったので」

「ああ、なるほどー」

「それじゃあ、失礼します」

ボクは、屋上と繋がっている扉に向かおうとした。
その時、前世では戦士をしていた、ロスに腕を掴まれた。
ここでは、シオンという本当の名前。

「へ? な、なにか?」

「……」

「あのー? 用が無いのなら、離してもらってもいいですか?」

「何やってんの、シーたん?」

ジーっと見られている。
居心地が悪い。
それとも、彼にも記憶があるのだろうか?
いや、それはないね。
ボクを見ていた彼が、やっと話しかけてくれた。

「名前、教えてください」

「ボクの?」

「はい」

「アルバといいます」

「アルバさん…突然なんですが、オレと付き合ってもらえませんか?」

「??」

「わー、シーたんが女の子に告白してる」

告白?
この世界では、初めて会ったよね?
彼に付き合ってくれって…えー!。

「……!??」

「駄目ですか…?」

顔が赤くなったのが分かる。
それはそうだろう、ボクが見かける事はあっても、向こうは今日が初めてのはず。

「い、いきなり言われても、困ります!」

「ああ、そうですよね。 なら、お互いを知っていくためにも、付き合ってください」

「…お断りします」

「シーたんが振られたー」

「クレア…また殴られたいんだな?」

彼と付き合うなんて冗談じゃない。
嫌いだからじゃなくて…昔から好きだった。
あの時は、男同士だったのもある。
この時代では、ボクは女の子だから、影響は無いと思う。
その想いが残ってるからなのか、この言葉は物凄く嬉しい。
でも、何でボクにそんな事を言うのかが分からない。

「初めて会って、急にそんな事言われても付き合えないです」

「オレからしてみると、初めてじゃないんですよ」

「? どういう意味ですか?」

「オレは、ずっとあなたを見てきました」

「…ボクを?」

「転校してきたあなたを見た時に、一目惚れっていうんでしょうね。好きになってしまったんです」

「え?え? ボクは、そんな好かれるような人間じゃ…」

ボクが混乱していると、クレアさんが彼に話しかけた。

「シーたん、少し落ち着いたら?」

「お前は黙ってろ」

「けどさ、アルバちゃん、困ってるよ?」

「こんなチャンスは二度とないかもしれないんだ」

「一度断られてるんだし、間を空けてみたら?」

「クレアさん…」

「オレの名前知ってるの?」

「お二人は、この学校では有名ですから」

「シーたんの名前も?」

「知ってます」

「そうなんだー、という事で、まずは友達から始めてみたほうがいいと思うよ」

「何が、という事なんだ?」

「シーたんは、知っていたとしても、アルバちゃんは違うんだから、仕方ないと思う」

「だから、付き合いながら知っていけばいいと言ったんだ」

「それは、シーたんの理屈であって、アルバちゃんを巻き込むのは違うよ」

「あの…友達からじゃ…駄目ですか…?」

「…そんな顔でお願いされたら、断れるわけないですよ」

彼は、掴んでいたボクの腕を離した。

「そうそう、無理には駄目だよ」

「呼び方、シオンさんでいいですか?」

「呼び捨てでいいですよ」

「それはさすがに…」

「オレが呼んでいいと言っているんですから、素直に呼んでください」

…この笑顔は…。
断ったら危ない顔だ。

「呼ばせてもらいます…」

「ええ、遠慮なく呼んでください」

「それとは別に、一つ聞いてもいいですか?」

「いいですよ」

「どうして、ボク相手に敬語なんですか?」

「…何故か、アルバさんには、敬語の方が話しかけやすいんですよ」

それって…覚えてはいないけど…少しは残っていると思っていいのだろうか?
もし、そうだとしたら、なんて嬉しい事だろう。

「じゃあ、ボクは行きますね。 早く食べないと、お昼時間なくなりますよ?」

「あ、本当だ!」

「アルバさん、また後で」

「またねー、アルバちゃん」

ボクは、頭を下げた後、屋上から出た
一目惚れって…そんな事あるんだろうか?
でも、彼の性格を考えると、冗談で言う人じゃない。
それだけは確か。
友達からって自分から言ったけど、ど、どうしよう。
心臓のドキドキが止まらない。
というより、優しすぎて怖いって思う自分もいる。
極力、顔が赤くならないように気をつけながら、自分の教室に戻った。

それが最初の告白。
ボク達が付き合い始めるまで、そんなに時間はかからなかった。
だって、ボクも彼が好きなのだから。

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牧場物語、乙女ゲー、一般ゲームをメインに活動しています。
最初は、乙女ゲーだけだったんですが、ジャンルがどんどん増えました。

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