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普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。 BL話も入る可能性があります。
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一応、続きの予定になってました。
終わらせ方で迷っていたりします。

まあ、書いていけば勝手に出てくるかなと思ったり。
書いていくと変わっていくのは、私の十八番ですしね(威張れない)

内容とは別に、テレビアニメ「戦勇。のすべてを詰めこんでみた」を購入しました。
CDの帯の後ろの注意書きに、アルバさんの絵が描かれてた(笑)
ツッコミしている時のアルバさんが見れる。
CDを買わないと見れないものですね!

もう一つ、夏コミ…戦勇。サークル3つしかない!
まじか…。
戦勇。オンリーで買い漁れって事ですね。
納得しました。



一人で住んでいた家に、同居者が増えた。
オレの願いを一つ叶えるまで帰る事の出来ない悪魔。
悪魔なのに、悪魔らしくない奴。

「ロス、お帰り」

「……」

「何で無言?」

「…すみません、一人が長かったので」

「?」

「自分の家で、帰ってきた時に、誰かの声を聴いたのが久しぶりだったと言うか…」

「それだけ、一人で暮らしていた期間が長かったって事?」

「そうですね」

「そうなんだ…」

「それもあって遅くなりましたけど、アルバさん、ただいま」

普通の事のはずなのに、なぜか恥ずかしく感じる。
言い慣れてないからだろうか?
それを顔に出す事はしないが。

「所で、気になる事があるんですけど、聞いてみてもいいですか?」

「聞きたい事?」

「率直に聞きますけど、角と羽、何処にいったんですか?」

「ああ、角と羽は、自分の意思で消す事出来るから」

「人のフリをする事が出来ると?」

「そうだよ」

「何で、消しているんですか?」

「ここで過ごすなら、邪魔にしかならないしね」

「ちゃんと考えてくれていたんですね」

「当たり前だよ」

オレにというか、人間に合わせてくれるって事か。
悪魔は、そういうのを気にしないと思っていた。
実際に会話してみないと分からない事もあるんだな。

「アルバさん」

「何?」

「質問したい事があるんですけど、答えてもらってもいいですか?」

「ボクで答えられる事なら」

「まず、食事はどうすればいいですか?」

「食事?」

「昨日は何も食べてないですけど、普段は何を食べるんですか?」

「悪魔によって違うけど、ボクは、ロスと同じので大丈夫だよ」

「なるほど」

オレと同じ食事で大丈夫なら、作る手間も省ける。

「次に、叶えられる願いっていうのは、どこまで大丈夫なんですか?」

「願い事決まったの?」

「違いますよ。 ただ、事前に基準を知っておければと思ったんです」

「大体の事は叶えられるよ。 でも、過去に戻りたいとか、誰かを生き返らせたいとかは難しいかな」

「それを願う人も居たんですか?」

「たまに居るよ」

「難しいってだけで、出来なくはないんですか?」

「生き返らせる事に関しては出来なくは無いけど、あまり昔に亡くなっていると無理」

「最近なら大丈夫だと?」

「大丈夫だけど、でも、その時死ななくても、違う形で死ぬ事になるから…」

「…そうなんですか」

そうなると、突拍子もない願いは無理って事か。
それが聞けただけでも十分か。

「他にはある?」

「今は、これくらいでいいです」

「まだあるなら、いつでも聞いていいからね」

「また聞きたいことが出来たら聞きますよ」

「逆に、ボクの方も聞いていいかな?」

「構わないですけど、その前に、夕ご飯を作ってからでいいですか?」

「うん、その後でいいよ」

「すぐに終わらせますから」

準備を終わらせ、アルバさんの所に戻る。

「それで、聞きたい事と言うのは?」

「悪魔を召喚するための本、どこで見つけたのかなと思って」

「古本屋に売ってましたよ」

「古本屋に?」

「古本屋に置いておくような代物でもないと思いますけどね」

「…そうなんだ」

「アルバさん?」

また、昨日みたいに何かを考えているようだ。
召喚方法の時といい、本に関しても何かあるんだろうか?

「ロス」

「何ですか?」

「本当に、願い事ないの?」

「ありませんよ」

「うーん…そっか…」

「また聞いてくるなんて、何か気になる事でも?」

「ロスは、何で本を手に取ったの?」

「何でって…変わった事が書いてある本だと思ったからですが?」

”無意識なのかな…”

ボソッと呟いた言葉は、本を手に入れたこと自体に何かあるのだと思わせていた。
それを聞いたところで、話してくれるとは思わなかったが。

「アルバさん」

「ん?」

「聞きたい事がそれだけなら、ご飯冷めるんで、そろそろ食べませんか?」

「ボクもいいの?」

「その為に、食事の事を聞いたんですが?」

「あ、ありがとう。 じゃあ、食べさせてもらうね」

「ちなみに、残したら殴りますから」

「残しただけで!?」

「材料もタダじゃないんで」

「残さないから!」

食べ始めるアルバさんを見る。
残しただけで殴るなんて、本当にするわけが無い。
というより、大人しく殴られるつもりだったのか?
よく分からない悪魔だな。

「料理上手なんだね、凄く美味しいよ!」

「それなら良かったです」

この後、黙々とお互い食べ進む。

「ご馳走様でした」

「味付けは平気でしたか?」

「平気だよ。 どっちかというと、好きな味付けだから」

味覚もそこまで変わってるわけじゃないと。
悪魔といっても、あんまり人と変わらないんだな。
それとも、アルバさんだからか?
そんな事を考えながら、食器を片付けようとすると、アルバさんの方から手伝うと言ってきた。

「…片づけくらい一人で十分ですが?」

「食べさせてもらったのに、何もしないわけにはいかないよ」

「そんな事、気にするんですね」

「ボクを何だと思ってたの!?」

「悪魔ですよね?」

「悪魔だからって、何もしないわけじゃないからね!」

そう言うと、自分の分の食器をさっさと持っていってしまった。

「はぁ、そこまで言うなら手伝ってもらいますね」

「任せてよ! で、ボクは何をすればいい?」

「オレが洗った食器を拭いて、棚に戻してください」

「あの棚でいい?」

「その棚です。  入れ方は気にしないでいいですよ」

一人だった空間に、別の奴が居る。
人間でもない。
こんなやり取り、今までした事がなかった。
手伝うと言われたのも初めてだった。

「これで終わりかな」

「有難うございます」

「他にもあったら、遠慮なく言っていいからね」

「分かりました」

そうそう、頼む事はないだろうな。
この人は、何のためにオレの近くに居るんだろうか?
オレの願いを叶えて、魂を取るために居るんだよな?
それ以外の事しか興味が無いのかと思えば、手伝ったりする。
やっぱり、変な悪魔だ。
出会ってから一日しか経ってないのに、アルバさんの居る生活に慣れ始めている自分がいた。

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牧場物語、乙女ゲー、一般ゲームをメインに活動しています。
最初は、乙女ゲーだけだったんですが、ジャンルがどんどん増えました。

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