悪魔なアルバさんと人間のロスさん5

日を空けすぎですよね。
中々結ばれないんだよね。
書いてる私が悪いんだけど、書いているとああなるんだよね。
何も考えずに書いているから。

いつものように、続きに載せてみる。

「あのさ、ロス」

「何ですか？」

「お願いがあるんだけどいいかな？」

「お願いですか？」

「うん」

アルバさんから、何かを願われるのは初めてだ。
いつもは、オレからの願いを待つ方なのに。

「オレで出来る事ならいいですよ」

「本当に？」

「願い事によりますけどね」

「そんなに難しい事じゃないよ」

「なら、言ってください」

「ボク、ここに行ってみたいんだ」

アルバさんが行ってみたいと言った場所は、遊園地だった。

「何故、遊園地？」

「テレビで見てたら、面白そうだったから」

「テレビ観るの、本当に好きですね」

「駄目かな？」

「別にいいですよ」

「後から行かないとか言わないよね？」

「言ってほしいんですか？」

「言ってほしくないです」

「なら、最初から言わないでください」

「はい…」

「でも、何でオレとなんですか？ 興味があるなら、一人でも行けるのでは？」

「一人で行っても面白くないよ」

「まあ、そうでしょうけど」

普通に考えて、男と行っても面白くないと思うが。
それは言わない事にしよう。
距離をおきたいなら、一緒に出かけるとかしない方がいいんだろうな。
そうだとしても、アルバさんから言ってくれたのは初めてだから、叶えてやりたいと思う。

「いつ行きますか？」

「ロスの都合のいい日でいいよ」

「なら、明日行きますか？」

「ロスはいいの？」

「オレは休みなんで大丈夫ですよ」

「なら、明日、約束だからね！」

「一緒に住んでいるのに、約束も何もないでしょう」

「気分の問題だよ」

「そういうもんですかね」

アルバさんが喜んでいるならいいか。
ただ、何で急にこんな事を言ったのかは分からない。
それに反して、オレに願い事があるかどうかを聞いて来る事がなくなった。
アルバさんは、帰りたいと思わないんだろうか？
最初はあんなに困っていたのに…。

「アルバさんは…」

「ん、何？」

「…何でもないです」

帰りたくはないのかを聞いて、どんな答えを期待しているんだ、オレは。
アルバさんが人間の世界に残りたいのは、この世界が楽しいからであって、それ以外の理由なんて無い。
本人がそう言っていたのだから、そうなんだろう。
だから、今回も意味はないんだろうな。

「楽しみなのは分かりましたけど、寝坊しないでくださいね」

「しないし、もし寝過ごしても、ロスが起こしてくれるだろ？」

「起こしてもいいですけど、どんな起こした方をされても文句は言わないでくださいね」

「…やっぱりいい、絶対に寝過ごさないからね！」

「それは残念」

アルバさんは、本当に嬉しそうだ。
そんなに遊園地が楽しみなんだろうか？
娯楽が少ないと言っていたから、オレからしてみればそうでもないけど、アルバさんは違うんだろう。
寝る前に、最短ルートを調べておくか。
なるべく長く、アルバさんが楽しめるように。