忍者ブログ
普段の話から、ゲームの話まで、色々あります。 BL話も入る可能性があります。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

書く前に、戦勇。2のDVDが届きました~。
付録の、フォイフォイ&ルドルフ編を読みました。
ぶれないルドルフに笑った(笑)

これは、アルバトロス編も期待しないと!
初回特典で付けてくれると信じる!


んじゃ、SQ版に行ったロスさんの話にいこう。

こっちはロスさん視点です。

書き分けが出来ないよ!

最初に違和感に気づいたのは、オレが目を覚ました時、ベッドの上だった事だ。
ベッドの周りを見渡してみると、隣のベッドには勇者さんが寝ていた。
何かがおかしい…オレが休んだ時は牢屋の中だった。
それは間違いない。
オレは何故ここに居るんだ?
少なからず困惑していると、部屋のドアが開かれた。
そこから入ってきたのはルキ。
三代目魔王で、オレがクレアシオンだと知っている存在。

「アルバさん、ロスさん、おはよー!」

「…ルキ?」

「ふぇ…? あー…ルキちゃん…おはよう」

隣のベッドで寝ていた勇者さんも目覚めたらしい。

「アルバさん、まだ寝てたの? ロスさんはとっくに起きてるよ」

「戦士はいつも早いから…」

「確かに、ロスさんはいつも早いよね」

「ボクだって、そこまで遅く起きるわけじゃないよ」

「でも、私よりは遅いよ?」

「今日は、たまたまだよ!」

勇者さんが居て、ルキも居る。
だが、どこかの宿屋の一室。
オレが居た場所じゃない。
何も話さないオレに気づいたのか、ルキが話しかけてきた。

「あれ? ロスさん、昨日と服が違う」

「本当だ、何で、囚人服なんて着てるの?」

「昨日のオレは、どんな服装でしたか?」

「いつも、寝る時に着る服だけど?」

「囚人服ではなかったんですね?」

「「うん」」

二人が居るわけだから、これは夢か?
それなら、場所が違うのも納得できる。
本当に夢なのかどうか試してみるか。

「……」

「戦士、どうしたんだ?」

「勇者さん、殴らせてください」

「はぁ? いやいや、何でだよ! 嫌に決まってるだろ!」

「いいから殴らせてください!」

オレは、勇者さんのお腹を殴った。

「っ!」

「痛いですか?」

「あ、たり、まえだ、ろう」

「痛いのか…」

「ロスさん、いきなりアルバさんを殴ってどうしたの?」

「ルキ…オレは夢を見ているわけじゃないようだ」

「夢?」

「夢の中なのかどうかの確認をしようと思ってな」

「そうだったんだ」

「ボクで試すなよ!」

「勇者さん、復活早いですね」

「誰かさんに殴られてるから、耐性がついたんだよ」

「オレのおかげですね!」

「くそっ、いい顔しやがって!」

「そんな事より、ロスさん、何で夢だと思ったの? 服が違うのと関係あるの?」

「そんな事よりって、ルキちゃん酷い!」

「ああ、それは、ここがオレの居た所と違っていたからだ」

「違う?」

「オレが寝た時は、牢屋の中だったんだ」

「「?」」

「牢屋の中で寝たはずなのに、起きたらベッドの上だったからな、夢だと思った」

「なるほど…で、ボクをいきなり殴ったのは?」

「勇者さんが痛みを感じれば、それが夢じゃないって事だからです」

「自分を使って試せよ!」

「何で自分で試さないといけないんですか?」

「普通は自分で試すよね!?」

「それは勇者さんの理論であって、オレは違います」

「そう思うのは、ボクだけじゃないと思うよ」

「勇者さん、ちゃんと聞いてましたか?」

「何を?」

「オレは違うと言ったでしょう? 一般論と一緒にしないでください」

「どういう理屈!?」

「さて、勇者さんの事は放っておいて、夢じゃないのなら、考えられる事は一つだな」

「放っておかないで!」

「何か分かったの?」

「ルキちゃんも、そのまま話を進めないで!」

「勇者さん、うるさいです」

オレは、勇者さんの腹をもう一度殴った。
勇者さんはそのまま倒れこむ。
これで大人しくなるだろう。

「話を戻すが、ここが現実なら、本来ここに居るはずのオレと入れ替わったんだろう」

「「ええー!」」

さっき殴ったばかりなのに、もう復活している。
この世界の勇者さんは、オレの知っている勇者さんよりも強いんじゃないのか?

「なら、ボク達の知っている戦士は?」

「…オレの世界に居る可能性が高いですね」

「違う世界とかあるんだね…」

「ボクもビックリだよ…」

こうなると、入れ替わった原因を探るべきだろうな。
昨日までは普通だったはずだ。
別段おかしな事はなかった。
何故入れ替わったんだ?

「えと、今居る戦士は別の世界の戦士なんだよね?」

「そうです」

「そうなると、ボク達も戦士も、初めて会う形だよね?」

「そうなりますね」

「けど、行動はあんまり変わって無かったよ?」

「そうなんだよね…だから…違和感がなかったと言うか…」

「こっちのオレも、あんまり変わりなさそうですね」

「でも、初めて会うのに、普通にボクを殴ってきたよね?」

「向こうでも一緒だったんで、初めての感じがしなかったんですよ」

「違う世界のボクも、される事は変わらないのか…」

「ねえ、ロスさん」

「何だ、ルキ?」

「その世界って、私も居るの?」

「ああ、お前も居るな」

「違う世界でも三人一緒なんだ…何か嬉しいね!」

それを聞くと、落ち込んでいる勇者さんの方に向かっていく。
今聞いた事を話しているんだろう。
その距離感を見ると、オレの世界の二人よりも仲がいい気がする。
そんな二人を眺めていると、勇者さんの方が話しかけてきた。

「戦士は、この後どうするの?」

「どうするとは?」

「元の世界に戻れるまで、ボク達と一緒でいいのかなって思って」

「ああ、なるほど」

一人で行動してもいいが、それは元の世界に戻る機会を失う気がしてくる。
それに、世界が違ったとしても、勇者さんと離れるなんて出来るわけも無い。

「勇者さん達がいいなら、元の世界に戻れるまで一緒に居てもいいですか?」

「ボクは大丈夫だよ」
「私も平気!」

「なら、元の世界に戻るまでの間宜しくお願いします。勇者さん、ルキ」

「「こちらこそ!」」

オレの知っている世界とは違うと気づいた時、困惑したのも事実だ。
いつ、元の世界に戻れるかも分からない。
だとしても、見知った二人と一緒なら大丈夫だろう。
違う世界だとしても、二人は変わらないのだから。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
           
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
リンク

忍者アド


フリーエリア


最新コメント
[12/25 FAN]
[12/17 流泉]
[02/28 FAN]
[02/28 ひろこ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
FAN
HP:
性別:
女性
自己紹介:
牧場物語、乙女ゲー、一般ゲームをメインに活動しています。
最初は、乙女ゲーだけだったんですが、ジャンルがどんどん増えました。

好きなカップリングは、王道だったり、マイナーだったりとバラバラだったりします。(ほぼ、主人公至上主義)
バーコード
ブログ内検索
最古記事
お天気情報
Copyright ©  -- 色々な日記 --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Material by White Board

忍者ブログ  /  [PR]